リユース家電って本当にお得なの?
春から始まる新生活。初期費用はなるべく安く抑えたいと考えている新社会人や学生も多いだろう。特に、製品によって価格も性能もピンキリの家電類は、じっくり目利きしてお得にいいものを購入したいところ。そこで気になるのが、最近話題の「リユース家電」だ。
そもそも、リユース家電とはどのようなものなのか。
「簡単に言えば、使用済みの家電を洗浄などして安く販売することです。価格は、一般的なリサイクルショップだと正規品の半額よりもちょっと高いくらい。一方で、ヤマダデンキが運営するリユース家電ショップ『YAMADA アウトレット・リユース』(以下、ヤマダ)は、正規品の7割くらいの値段で購入できます。ヤマダのリユース家電がお高めなのは、ある程度のコストをかけて洗浄や動作確認をきっちり行い、新品同様の製品を売っているためです」(家電ライター・藤山哲人氏、以下略)
一見すると破格の安さに思えるリサイクルショップのリユース家電だが、こんな懸念点もあるという。
「リサイクルショップは個人で取り付け工事を頼まなくてはいけないので、工事費に別途1~2万円くらいかかります。加えて、中古品なので必要な部品が揃っていないこともあり、そういった場合はホームセンターで足りない部品を買わなくてはなりません。たとえば食洗器の場合、分岐水栓取り付け式だと水道管の分岐水栓だけで2~3万円ほどかかります。このように結果的に正規品よりも高くついてしまう可能性がある。
また、リユース家電は製造年式を必ずチェックしてください。各家電の製品寿命は経済産業省のサイトに詳しく載っていますが、大体7~8年ほどでダメになってしまいます。リサイクルショップでは家電の裏側などを見て確認できますが、メルカリやジモティーなどオンライン上の個人売買では製造年式を明示せず、激安だけどほとんど使えないような家電を売っている場合もあるので気をつけてくださいね」