若くても血管年齢が高いと動脈硬化のリスクが高まる
ただし、動脈硬化を進めるのは年齢だけではありません。偏った食生活や運動不足、
喫煙など、血管の負担になる生活をしていると、老化は速まっていき、実年齢よりも
10歳も20歳も「血管年齢」が高いということもあるのです。
ところで、「硬くなっていく」「老化していく」といっても、血管は見ることも触れることもできないのですから、ピンとこない人も多いでしょう。
例えば、ゴムホースを想像してみてください。新品のときはハリと艶と、しなやかさがあるゴムホースも、日が経つにつれ硬くなり、ヒビが割れもろくなります。血管もそれに似ていて、老化すると、硬くなり、もろくなり、しなやかさを失ってしまうのです。
そして、図のように「若い血管」は、そのしなやかさのおかげで、血液が流れてきたときに、波を打つように少し広がりをみせます。対して、老いた血管は、カチコチに硬いためほぼ広がらないのです。実はこの「広がらない」ことが、高血圧や命に関わる重大な病への前段階であることは、このあとお話ししていきます。
さて、ひとつ先にお伝えします。あなたは昔に比べて、体が硬くなっていますか?
そうであれば、血管も硬くなっているかもしれません。実は「体の硬さ」と「血管の
硬さ」には、深い関わりがあり、これについては、次でお伝えしていきます。