“居場所”だったネットが、爽彩や家族を苦しめる
これまで誹謗中傷事件の捜査や裁判に協力し、長年、広瀬家と交流のある友人は、男の送った文面を読み肩を落とした。
「『もう少し適切な言い回しがあったのでは』ってこれが謝罪といえるのでしょうか…。遺族としては裏もとらず同級生を騙り、デマを書き込まれるのは心外ですし、横行するデマのカキコミに胸を痛めています。ただ“旭川いじめ事件”はネットで関心がもたれ、そのおかげで第三者委員会や新・第三者委員会が立ち上がったとも思っています。いじめを受け、学校に行けなくなった爽彩の“居場所”はネットでした。そのネットが、爽彩や家族を苦しめる。同じようなことは二度とおきてほしくない…」
2月13日で爽彩さんが行方不明になってから2年がたった。市内某会場では身内や近親者が集まり爽彩さんの三回忌がおこなわれた。爽彩さんの母親は周囲に「今は再調査の結果を待ちたい」と話しているという。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
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