同級生を語った愛媛在住男が
遺族に送った約3000字の“謝罪文

一方、爽彩さんや遺族とまったく面識がないのに知人を騙り、誹謗中傷を続けた男がいる。広瀬家とは縁もゆかりもない、愛媛県在住の無職男は、爽彩さんの同級生を名乗り、ネット掲示板にデマを流し続けた。

「性被害をうけた爽彩さんに、卑猥な言葉を連想させる『あだ名』をつけ、デマを投稿。男は昨年1月、侮辱罪で略式起訴された。警察の調べに『イジメとか嘘(うそ)いって金稼ごうとしている母親が許せない』などと供述した」(地元紙記者)

〈旭川いじめ事件から2年〉デマ・誹謗中傷が再び少女を傷つけた“もう一つの旭川事件”。名誉棄損の投稿者“きなこもち”の意外すぎる正体と“同級生”を騙って侮辱罪の愛媛在住・無職男の弁明「批判するのは公共性、公益性がある」_4
爽彩さんが友人に送ったSMS

略式起訴された後、男は遺族にSNSを通じて、事件にいたった経緯や謝罪をメッセージで送ってきた。約3000字にもなる長文の“謝罪文は要約すると次の5点だ。

① 自身は心の病気でニートのため1999年にパソコンを買い与えられて以降、365日毎日ネットをしており、20年間犯罪者批判をしてきた。それらの行為は弱者被害者を犯罪被害から救いたいボランティア精神にあった

② 自分はTwitterをしており、爽彩さんが行方不明になった際(2021年2月)情報がまわってきた。この手の話は無数にあり、また小学生ではないのでそこまで深く興味は持たなかったが、数分間情報元を辿ってみると、母親の否定的な情報も公開されており、爽彩さんが不良で家出だと思った

③ ”旭川いじめ事件“の記事を読んで、記事は悪質なデマだとおもった。いじめ加害者とされた人たちはネットで実名が公表され、ユーチューバーから嫌がらせや家襲撃破壊、拡声器や盗撮や恫喝、暴行、ストーカーなど無数の犯罪被害にあっていた。被害者(いじめグループ)に対する名誉毀損と偽計業務妨害だとおもった。母親と文春は犯罪者であり、被害に遭われた人たちを救う為に犯罪を止めようと、批判しなくてはならないとおもった

④ 自分は、これまでデマ情報を流す者を必死に攻撃してきた。犯罪者を批判するのは公共性や公益性があり、そのお陰で悪質なデマを流した人間たちは警察に逮捕され、私は微力ながら影で被害者に感謝されていると思う。今回の行為もデマを流した犯罪者が逮捕されるようにいつもと変わらず全く同じことをしたつもりだ。

⑤ 今回は侮辱罪ということで、もう少し適切な言い回しがあったのではと反省している。今後、こういった行為を繰り返さないよう誓います。そしてネット依存から脱してまともな社会人になります