信頼しているのは北九州のおばちゃん(佐久間)
――面白い作品との出会いはどのように意識しているんですか?
林 僕の場合、作家さんもそうですし、アニメのプロデューサーさんとか、お仕事で出会う人たちがいろいろな作品を観ているので、打ち合わせで「あれ、観ましたか?」という話になることが多くて。特定の作品が2~3回続けて出てきたら、メモって観るようにしています。ただ、あまりにも多くて、全然観終わらないですよね。
佐久間 いや、本当に無理。地上波のドラマ2本と配信ドラマをそのときそのときで1本か2本観ていたら、もう終わりです。
林 そうなんです。昔あんなに観ていたのに。だから、弱くなっている恐怖がけっこうあります。読む量、観る量が減っちゃったなという。
佐久間 それはしょうがないなと思っています。飲み会を断りまくって、映画や舞台を観るとかじゃないと時間はつくれないですね。配信ドラマが増えたぶん、書籍をなかなか読まなくなって、ゲームの数がちょっと減りました。ある程度絞らないともう無理ですね。
ただ、僕はSNSで自分の好きな作品を検索して、すげえ意見が合うなと思った人を何人かブックマークしていて。その人が勧めたもので3つ以上感想があったら、たとえ興味なくても観るようにしているんですよ。
林 そんな人がいるんですか。
佐久間 北九州の自分の同年代の女性とか。俺が勝手に一方的にフォローしている人がだいたい20人ぐらいいますね。みなさん一般のエンタメ好きな人たちです。
林 僕も「ブクログ」とかでたまに同じことをやっちゃいます。自分の好きな本でいいレビューを書いていたら、この人は何を他に気に入っているんだろうって探してみたり。
佐久間 そんな感じですね。
――ずっと固定のメンバーなんですか?
佐久間 いや、どんどん入れ替わっていきます。ライフスタイルが変わって書かなくなる人もいますし、僕自身も好みが変わるので。だから、常時15人か20人いるという感じです。