#2はこちら#3はこちら

「植毛したことにより自信がつき、人生がV字回復しました」

本作はいしだにとって2018年に公開された映画『それ~それがやって来たら…』以来4年ぶりの俳優復帰作となる。

「小雪姉ちゃんを撮りたい」映画監督・いしだ壱成が語る酒井法子との“姉弟共演”仰天計画と度重なる金銭トラブルの背景にあった「実母とのサバイバル生活」_1
すべての画像を見る

「今年デビュー30周年を迎えたのですが、実はガッツリと“悪役”というのは、芸能生活でも初めてのこと。多重人格っぽい要素を入れてみたりと監督とアイデアを出し合い、試行錯誤しながら役作りをしていきました。

僕自身、現在はほぼ完治しているものの、『うつ病』や『解離性障害』を患っており、そのせいで今年の夏前には決まっていた連続ドラマの仕事も飛んだ。その“悔しさ”のようなものや、闘病時の苦しみなどを、演技に全部を詰め込みました。自分にとっては“挑戦”の作品になったと思っています」(いしだ・以下同)

「小雪姉ちゃんを撮りたい」映画監督・いしだ壱成が語る酒井法子との“姉弟共演”仰天計画と度重なる金銭トラブルの背景にあった「実母とのサバイバル生活」2

トルコでの植毛により人生が「V字回復」

そう語るいしだの表情は、穏やかながらも自信に満ちみちていた。
芸能界から一線を退き、石川県でYouTubeを主戦場として活動していた頃の、どこか悲壮感漂う様子はもうない。
その変化について尋ねてみると「植毛ですね。植毛したことにより自信がつき、人生がV字回復しました」と笑った。

いしだといえば、22年3月、トルコに渡航し、約80万円かけて植毛手術を受けたことが大きな話題となった。12月10日に行われた同作の試写会では、舞台から降り、手術を受けてフッサフサになった「ナマ頭部」を観客に見せて歩く一幕もあった。

「一時期半ば引退状態となっていた僕が、今、俳優に復帰したきっかけをよくよく考えたら『植毛』があったのかと。主演のお二人(雛田真依羽、X-GUNのさがね正裕)にも『壱成さんと初めてお会いした時って、もうちょっと暗かったですよ』って。まだ髪が薄かった時ですけど『性格違いましたよね』って言われて、ああそうだったのかと気づきました。“たかが髪の毛。されど髪の毛”で、人って変わるんだなって」

「小雪姉ちゃんを撮りたい」映画監督・いしだ壱成が語る酒井法子との“姉弟共演”仰天計画と度重なる金銭トラブルの背景にあった「実母とのサバイバル生活」_3
薄毛の窓口・ハゲリーマンちゃんねるより

ポジティブな心境の変化の影響もあってか、現在は、俳優としての仕事のオファーが殺到しているのだという。

「来年の頭に映画が2本と舞台が4本。さらにバラエティー番組やCMの仕事などが決まっていて、1年先までスケジュールが埋まっている状態です」