〈栃木・女子高生死体遺棄〉「安栖って未成年誘拐で捕まってたらしいよ」「やっぱりそういう趣味があったんですかね」逮捕された男(28)の実兄は「もう縁切っちゃってるんで…」
栃木県上三川町の路上に停めたレンタカー内から、千葉県内に住む女子高生(15歳)の遺体が見つかり、埼玉県熊谷市の無職、安栖達也容疑者(28)が栃木県警に死体遺棄容疑で逮捕された事件。司法解剖の結果、死亡したのは今月17日ごろで、死因は頸部圧迫による窒息死であることがわかった。県警は安栖容疑者が死亡の経緯についても知っているとみて追及している。
「女子たちとまともに話していた記憶もないんです」
8年前には小学6年生の女児(当時11歳)を連れ去ってわいせつ行為をしたとして横浜地裁で有罪判決(懲役2年、保護観察付きの執行猶予4年)を受けたことのある安栖容疑者は、地元・熊谷市の友人知人のあいだでは、影が薄く、同世代の女性とはまともに会話していなかったとの情報もある。中学時代に同級生だった女性が振り返る。

中学時代の安栖容疑者(知人提供)
「大人しくて静かで目立たないけど、友達がいないわけではなかったと思います。たしか卓球部だったので、部内の人たちとはそれなりに仲がよかった気がします。陰キャとかではなくて、地味な子って感じです。何年か前に女児になんかしたとかで逮捕されたって話は聞きましたけど、彼のことは詳しくは覚えてないですね。
安栖くんはモテるようなタイプでもなかったどころか、女子とまともに話していた記憶もないんですよ。私も必要最低限の会話しかしたことないです。前回に逮捕された事件を聞いたときに、いわゆるロリコン趣味だったのかなとか思いました。今回の事件でもニュースを少し見比べて、未成年の学生さんかもしれないってあったんで、やっぱりそういう趣味なんですかね」

安栖容疑者の自宅(撮影/集英社オンライン)
小学校と中学校で同級生だった別の男性も、安栖容疑者の逮捕には衝撃を受けていた。
「たっちゃんとは家が近かったこともあり、小学校低学年のころは一緒に下校したり、よく遊んでいました。当時から物静かな子で、あまり目立たないタイプだったこともあり、学年が上がるにつれて疎遠になりました。今から5年くらい前ですかね。地元の友達と会ったときに『そういえば安栖って覚えてる? あいつ未成年誘拐で捕まったらしいよ』と聞いて驚きました。今回の事件もその延長線上なのかはわからないですけど『懲りないヤツだな』と思いましたね」
「不法投棄スポットとして問題になるような場所だったんだ」
小学校の卒業文集で安栖容疑者は「六年生になって楽しかったこと」というタイトルで以下のような文章を寄せている。送り仮名などに多少間違いがあるが、そのまま抜き出すと中身はこんな具合だ。
<七月十日の月曜日に、海浜学校に行きました。海の中に入ったら、冷めたかったです。生き物は、魚とウニとイソギンチャクなどがいました。魚を捕まえて、観察した後にまた逃しました。>
<秋季運動会がありました。大玉転がしとかをやりました。赤組は、二位でした。最初は、一位だったから、このまま一位だといいなと思っていたら、二位になってしまいました。>
<運動会が終わったら、今度は、修学旅行になりました。一日目は、大仏見学に行ったり他の所にも行きました。大仏とかを見学した後、昼食をとりおかしを食べたりしました。宿泊場所は、箱根のホテルアカデミーでした。>
その後、20歳になると小6の女児と携帯ゲーム機のチャット機能を使って知り合い、連れ出してからわいせつ行為をはたらいた。今回は女子高生とどうやって知り合ったのか。そして女子高生はなぜ命を落とし、安栖容疑者は遺体をレンタカーにのせてどこに運ぼうとしたのか…。
安栖容疑者が逮捕された栃木県三上町の“現場”は田畑に囲まれた静かな田舎道だった。地元住人が話す。
「ここらへんは、駅からも離れてるし、国道からも外れているから、車通りも少ないんだよ。それこそ近所にある老人ホームの送迎車が走ってるくらいで、他はだいたい農家の知り合いしかいない。夜になると、この時期はスズムシの声しか聞こえないくらい静かで、ひと昔前までは不法投棄スポットとして問題になるような場所だったんだ」

逮捕現場と遺体を乗せていたレンタカー(住民提供)
安栖容疑者は埼玉県熊谷市で生まれ育ち、2歳年上の兄がいた。10年前にはSNS内で「弟が就職受かった」などと投稿して兄弟仲のよさを感じさせていた兄だったが、記者が電話をかけると「もう縁切っちゃってるんで。知らないんで。そういうことなんで」とニベもなかった。「縁を切ったのは前の事件があったからですか」と尋ねると「そんな感じです」と答えた。
※「集英社オンライン」では、今回の事件ついて取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
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