6月4日17時20分ごろ、成田空港の到着ターミナルは日本に訪れた観光客で賑わっていた。そんななか、ガーシー帰国、逮捕の報を受けて多くの報道陣が集まった。集まったのは報道陣だけでなく、動画配信者やガーシーを一目見たいというファンまでも集まり成田空港は一時騒然とした。ガーシー容疑者と同じ便に乗っていた男性乗客が語る。
〈ガーシー逮捕!〉機内同乗者は「エコノミークラスの一番後ろでスマホをいじっていた」ガーシー周囲は「微罪だからすぐに出てくる」とタカをくくるも、余罪の可能性も…
綾野剛ら芸能人や実業家を動画投稿サイトで常習的に脅迫したとして逮捕状が出ていたガーシーこと前参議院議員の東谷義和容疑者(51)。これまで警視庁の任意の事情聴取の要請に応じてこなかったガーシー容疑者は6月4日、滞在していたドバイから帰国し成田空港で逮捕された。頑なに帰国を拒んできたガーシー容疑者にいったい何があったのか。
警察庁幹部がUAE当局に早期の送還を働きかけた

逮捕されたガーシー容疑者(写真/共同通信社)
「ガーシーはエコノミー席の1番後ろに座っていました。両脇にはヨーロッパ系の若い女性と男性が座っていて、ガーシーは真ん中に座ってスマホをいじっていました。飛行機に乗ってからSNSでガーシーが同じ飛行機に乗っているのを知ったのですが、まさかエコノミー席に座っているとは思いませんでした。マスクもせず、顔を隠しもせず普通に座ってスマホをいじっていましたよ」
また、別の男性の乗客は飛行機を降りた後のガーシーを目撃していた。
「青いピカチュウの絵が描かれたTシャツで、スーツの男性4、5人が両脇に囲むようにして歩いていました。ガーシーは俯く様子などはなく、かなり堂々と歩いているように見えました。いわゆる“連行されている”感じには見えませんでしたね」
ドバイ発の飛行機を降りた直後、ガーシーは逮捕され、身柄は警視庁本部に移された。これまでガーシーは「必ず帰国します」と言いながら帰国を先延ばしにし、逮捕状が出された3月には「日本に帰らない」と宣言していた。

空港でガーシーを待つファン
「ガーシー容疑者のパスポートは4月12日付で失効していたのでUAE(アラブ首長国連邦)から不法滞在で国外退去を求められる可能性もありましたが、当の本人は『10年間有効の居住ビザのUAEゴールデンビザを持っている』『UAEが自分を日本に引き渡すメリットがない』とタカをくくっていました。
そんななか、5月22日に警察庁幹部がUAEに飛び、UAE当局に早期の送還を働きかけたようです。自主的な帰国ではなく、昨日食事に出ようとした際に現地で身柄を抑えられたと聞いています」(社会部記者)
「どうせ微罪だからすぐ出れるでしょ」と思いきや…
一転して突如、帰国することになったわけだが、ガーシー容疑者がかつて所属していた政治家女子48党(旧NHK党)前党首の立花孝志氏は都内で会見を行い、ガーシー容疑者の帰国についてこう述べた。
「なぜ突然の帰国になったのか詳細については私も聞かされておりません。ガーシーが帰国することによって、これまで疑惑で止まっていた芸能人や政治家やいわゆる実業家に対する暴露の答え合わせが行われる可能性が極めて高くなります。党としてはこの帰国を歓迎しております」
立花氏は逮捕イコール有罪ではないと語り、ガーシー氏が逮捕されたのちの裁判費用など党としてできる限りのサポートをすることを表明した。また、今後ガーシーの意向があれば再び選挙に出馬させることも明らかにした。
立花氏は同日、堀江貴文氏とも生配信を行っている。その中では「ガーシーは怖がりなんですよ」「警察はそんな重い罪にしようとしていない」と持論を展開。堀江氏も「僕も普通に執行猶予つく事件だと思ってますよ」と見解を示した。
別の社会部記者が語る。
「ガーシーの周囲は、『どうせ微罪だからすぐ出れるでしょ』とタカをくくっています。ですが、めくられて困るものがあるのは何も今回の件だけではありません。ガーシー容疑者は友人の有名人に『お前、週刊誌に写真を撮られてるぞ。俺がどうにかしたる』などと話を持ちかけ、複数回にわたり合計数千万円のお金を騙し取る詐欺まがいの行為や、恐喝行為をしているとの話もがあります。また、これまではガーシーの報復が怖く黙っていたものの、過去に彼が手掛けた店舗や会社を巡って金銭トラブルになった経営者が複数いる。彼らが今後、黙っているとは到底思えません」

ガーシーが手掛ける番組内で暴露されたある一般男性もガーシーに恨み節だ
「彼に電話番号や名前を暴露され、1000件近くの知らない人から電話がかかってきて『死ね』『殺す』といった暴言を吐かれました。留守番電も300件ほど残されていて、当時は相当落ち込みました。その後、彼の放送内容を確認しましたが、ガーシーの勘違いからはじまった、まったくのデタラメな内容でした。ガーシーにタレこんだ人間が僕と揉めていた側の人で、こちらに確認することなく、乗っかられたかんじです。ガーシーが話したことで“真実”として今もネット上に残されており、おかげで人前で名前を呼ばれると周囲を気にしてしまうほどです。家族もいるので苦労しています」
ガーシー容疑者はかつて「ウソの正義よりも真実の悪」を公約に参院選で28万票を獲得し当選した。
今年3月には参議院本会議で除名され、国会議員の資格を失ったが、今回の帰国でガーシー劇場は新たな局面に入ったようだ。今後の捜査の進展が待たれる。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
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