小さな画面を楽に見ようとして「スマホ肩」に

姿勢が悪い代表といえば、これまで猫背が挙げられることが多かったと思います。猫背とは猫のように背骨が丸まっている姿勢のことをいいます。
ですが、最近、長時間のパソコン作業、スマホの見すぎなどによって、「巻き肩」が悪い姿勢の例として、多く見られるようになりました。

巻き肩は肩関節が内側に内ねじりしている状態をいいます。
横から見ると、肩が前に出ていて、後ろから見ると肩甲骨が外側に動くようになっている状態です。

特にスマホは画面が小さいので、自分が見やすい楽な姿勢で見ようと、背中を丸めて画面に近づこうとするため、どうしても肩甲骨が外側に移動し、肩が前に出がちになるのです。
これは最近「スマホ肩」と呼ばれていて、非常に多い傾向にあります。


巻き肩かどうかのセルフチェック方法は簡単。
壁に寄りかかって立ったときに、肩甲骨が壁につくか、もしくは肩の先が浮かずに壁につくかをチェックしてみてください。
肩甲骨が壁から浮いたり、肩の先が壁につかなかったりする人は巻き肩になっています。


また、パソコン作業やスマホ操作で顎を突き出して画面を見続けることで、頸椎が前傾してしまい、本来、緩やかなカーブを描いているべき首が真っすぐになってしまうストレートネックにもなりがちです。
さらに、ストレートネック+巻き肩、猫背+ストレートネックなど複数の悪い姿勢を組み合わさってしまっている人も多いのです。

疲れがとれにくい、呼吸がしづらい、肩こりや頭痛がよくおきる…は「巻き肩」が原因だった! スマホやPCを見る姿勢が体調を左右する現実_1
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