#1「サラリーマンがめざせる究極のレース。日本一過酷な山岳レース「トランス・ジャパン・アルプス・レース」に憑りつかれた男たち」のつづき

なぜこんな過酷なレースに出場するのか

走行距離415km、累積標高差27000m、コースは日本アルプスの稜線上、死亡リスクあり、という“日本一過酷”な山岳レース「トランス・ジャパン・アルプス・レース(TJAR)」。

平均年齢は40歳オーバー、出場者全員が、サラリーマンという30名の参加者たちは、何を思ってレースに出場を果たしたのか。NHKでは特集番組を組んで、疾走する選手たちにカメラを向け、合間合間に紡がれる、声を丹念に拾い上げた。
そこから見えてきたのは、2022年の今を生きる私たち誰もが共感して頷くような思いを抱いていたこと。

何人かの選手が聞かせてくれた話から、改めて「挑戦の意味」について思いを馳せたい。