#1 「報われないことも含めて楽しんでいるのかな」はこちらから

2ヶ月間の休業で得られたもの

――昨年、2ヶ月間ほど休業されていましたが、どのようにお過ごしでしたか?

それまでは2ヶ月丸々のお休みをいただくことがなかったので、本当に開放的な気持ちでいました。ただのんびり過ごしてみたり。

この期間にしかできないことをやらなくちゃ、という意識もあって、旅行に行ってみたり。

宣伝や告知をしなければいけないこともあったのでSNSは更新していたのですが、特に何かをしていたというよりは、2ヶ月間余すことなく休ませていただきました。

――休業前と休養後で、何か変化はありましたか?

休業前は体の不調というか、いろいろとガタが来ていた感じで、それで自信をなくすこともあって。セクシー女優は体力的な部分を消費する仕事でもあるので、「長く続けたいけど長く続けられるんだろうか?」というのが悩みどころでした。

その2ヶ月で何かが解決したわけではないんですけど、一回リセットする感覚で…2ヶ月、何にもとらわれなくて済んだので、気持ちの余裕ができました。

収録作の『見知らぬ人』は、ちょうど休業している時に書きました。

あとは「2ヶ月休むと、これくらいのんびりできるんだ」ということが把握できて、一回羽を伸ばすことが大事だったんだなと思いました。あっという間に過ぎましたが。

「それでも自分にとってのメインはセクシー女優」女優業が別の仕事に繋がったことへの感謝。様々な顔を持つ紗倉まなの仕事観_1
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――セクシー女優・執筆業・タレント・ラジオと、多岐に渡るご活躍ぶりですが、「紗倉まな」のアイデンティティを保つ上で、どの仕事がより大切、という優先順位はありますか?

どれもすごく大切で、優劣をつけることはないです。

本職はセクシー女優で、そこから派生して色々なお仕事を頂いている感じなので…他のジャンルのお仕事をやらせてもらっていると、「セクシー女優という仕事を踏み台にしている」と言われたり、「仕事に心を入れていない」、「もう引退したんじゃないか?」とか、本職を大切にしていないように思われがちなんですけど、私としては全然そんなことはなくて。

セクシー女優の仕事をしていたことが別のお仕事に繋がっている、という感謝の気持ちが大きいですし、別の仕事をすることで作品にも興味を持ってもらえることも、ありがたく思っています。

ただ活動する日数としては、撮影は月に一回しかないので、どうしてもそれ以外の仕事が自分の毎日を埋め尽くしているところはあります。日々の活動量で言えばメインではないんですけど、様々な仕事の中における自分にとってのメインはセクシー女優、という意識ですね。