ひろゆきが思う“嘘を嘘だと見抜けない”人の特徴「人間がエビデンスにはならないのに…」_01
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――新著『99%はバイアス』は、権威や常識への思い込み、バイアスをテーマにした本です。ひろゆきさん自体がそうしたバイアスを意識したのはいつ頃ですか。

小学校とかになっちゃうんじゃないですかね。みんなが正しいと思い込んでいることに「違うんじゃね」と、その頃からわりと思っていたので。

子供の頃、移動するのに歩くことはあまりなくて、基本移動が「走る」だったんですよね。どこかに行きたいんだったら、歩く時間を考えると短時間で走った方が効率がいいと昔から思っていたので。歩いている人に対して「なんでこの人たちはずっと遅い手段で移動しているんだろう」と思ってましたね。

――大人になってからバイアスを感じた場面はありますか。

バイアスというか、事実かどうかの確認をしないで、それを思い込んで言ったりやったりする人が、思った以上に多いなとは思います。

科学技術や伝播技術がない時代に人がおかしなことを信じるのはしょうがない。でも、科学技術やマスメディアが広がり、事実が大事、科学が大事というのが広まったにもかかわらず、間違ったことを思い込み続ける。いくら科学技術が進歩しても、そこが改善されないというのを目の当たりにしたのが2000年以降という気がします。

そして、真実かどうかではなく、自分と同じ意見の人、自分の意見を補強してくれるものだけを集めるというのが、ここ5年ぐらいに始まった出来事だと思うんですけど。