誰も正しく世界を見ることができない

世の中には自分の頭で考えることができず、著名人やインフルエンサーが言ったことを鵜呑みにする人が一定数存在します。当然本人は自分のことをそのように認識していません。そして、何よりこのテーマの面白い点は彼らの行動はある程度理にかなっているということです。

現代は「post-truth (ポストトゥルース)時代」と言われています。オックスフォード英語辞典を出版するオックスフォード大学出版局によると、こう定義されています。

「世論を形成する際に、客観的な事実よりも、むしろ感情や個人的信条へのアピールの方がより影響力があるような状況」

つまり、現代においては「真実」より「信じたい物語」を受け入れる傾向が強いということです。

元々、人は確証バイアスというバイアスを持っています。これは、自分の支持する仮説や信念を検証するときにそれを支持する情報ばかりを集め、反証する情報を集めようとしない傾向のこと。

このように信じたい情報を集める人にとってSNSはそれを加速させるツールとなります。Twitterなどでも自分の見たい情報を発信する人や似た傾向の人をフォローするため、偏った情報でタイムラインが形成されていきます。

人が本質的に持つ確証バイアスとSNSが組み合わさった結果、僕たちは見たい世界を見ているのです。