1年前からは姉も連絡が取れなくなり、
会話ができない状況に…

斎藤容疑者は映画監督を志していた時期もあったとの報道もあるが、これには少なからず父親の影響があるようだ。

「私も映画が好きで、家には古い名作のDVDやビデオが置いてありました。高校生くらいの時から、淳がそれらを自分の部屋に持っていって見るようになりました。映画監督になりたいという話を聞いたことはありませんが、映画は好きでしたね。サスペンスやアクションやホラーなどは好まず、ヒューマンドラマを好んで見ていました」

徐々に歯車が狂い始めたのは、斎藤容疑者が映像関係の学校を卒業してからだという。
父親が続ける。

「実は離婚してから淳に何度も電話はしているのですが、一度も出たことはありません。姉の方とは定期的に連絡をとって様子を聞いているのですが、私の知る限り、淳が就職した様子はなく、アルバイトをしては辞めてを繰り返していたようです。いつかはわかりませんが、映画館で働いていたこともあったみたいです」

その後、斎藤容疑者の母親と姉が自宅にいられなくなる決定的な出来事が起こる。

「10年近く前に、姉と母親に対する暴力があったと聞いています。理由は聞いていませんし詳細もわかりません。ただ、暴力が原因で前妻と姉は家を出て、淳はひとりになったと聞いています。

それでも姉は定期的に淳と連絡をとり、自宅に様子を見に行っていました。これは推測ですが、様子を見に行った際、少しは会話もしていたと思います。ですが1年ほど前からは姉も淳と連絡が取れなくなり、以後、会話ができない状況にありました」

定職もなく自宅で過ごしていた斎藤容疑者が被害者のビショップさん一家と、どのようにして接点を持ったのかは父親もわからないという。

「暴力が原因で前妻と姉は家を出て淳一人になった」「弁護士から今住んでる家をとにかく出て行ってほしいと言われた」斎藤容疑者の父親が語った“ぼっちの息子” 〈家族を襲ったクリスマスの惨劇〉_3
森田ソフィアナ恵さん(本人Facebookより)