勝つために大会に“付いていく”かどうか
——「声は出さずに拍手で」というのは、新型コロナの影響ですよね。だったら感染状況が収まって、いつも通りの人数の客を入れて、マスクなしでの観覧もOKになれば、また戻るんじゃないですか。
兎 でも前回、今回と、それで番組自体が盛り上がったというのもあったと思うんです。となると、番組サイドはそれを続けるじゃないですか。当然ですよね。
ただ、僕らのスタイルだと勝ちづらくなっちゃう気はしますね。だから、そこは僕らなりに合わせにいくかどうかでしょうね。拍手をもらいに、ボケ数を増やすとか。
――大会の性格に合わせて、勝つために変化させるということですよね。
堂前 何とか(大会に)付いていこうともしてたんですけど、たぶん、もう付いても行かないんじゃないかな。
兎 そうか。付いていきたいけどな。
堂前 付いていかないほうがいいと思います。僕らに関しては。
兎 そんなことをいろいろ考えてるときがあったんですよ。2年前とかな。付いていった方がいいんじゃないか、とか。でも、付いていったら、好きでもないネタをやることになっちゃうんじゃないか、って。今はそんなこともないんじゃないかな。付いていく付いていかないに関係なく、どんなスタイルのネタでも対応できるんじゃないかな。
――ニッポンの社長の辻さんは、「今回ほどファイナリスト発表の瞬間が辛かったことはない」という話もしていました。三年連続出場がかかっていたこともあって、受かって当たり前というか、落ちたときに失うものがどんどん大きくなっていくからなんですかね。
兎 周りから期待されますし、二ッ社(ニッポンの社長)の今大会にかける思いもめっちゃ強かったと思います。準決では、めっちゃウケてましたしね。