【ポスターとして飾ってもOKなジャケの映画】
『The Monster Of Camp Sunshine』
次に紹介してもらったのは、『The Monster Of Camp Sunshine』(1964年公開)という映画。
「こちらはニューヨークの名もなきアマチュア監督が撮影した作品のようですが、実のところあまり情報が残っておらず、その背景は謎に包まれています。本作が公開された1960年代中期のアメリカでは、ヌーディスト映画といって、トップレスの女性が取りとめもなく登場する、ゆるーいポルノ未満映画が粗製乱造されていました。
本作もそのジャンルの作品……なのですが、なんと後半になって突如殺人モンスターおじさん・ヒューゴが暴れまわるホラー映画へと変貌します。クライマックスには軍隊も登場するのですが、予算がないので資料映像で補っており、それゆえ劇中の昼夜がカットごとに変わったりと衝撃的です。……まぁ、それさえも味になっておりますが。
ジャケットもなかなか衝撃なもので、ヒューゴの顔を模したマスクの広告風デザインになっています。これはさすがにフェイク広告だとは思いますが、裏面にもホラー系の通販商品が掲載されているので、もしかしたら当時の広告をただ貼り付けただけの可能性もありますね。そう考えると別の意味で恐ろしいです」