「ハロウィンのバカモノとは全然違う」
「ハロウィンとワールドカップは全然違いますよ。誰も勝てないと思っていた試合に勝って歓喜して日本中が沸いたわけですよね。最近は宗教だったり政治だったりで暗いニュースばかりのなか、久しぶりの明るいニュースだったんです。
多くの若者はスポーツバーで観戦してお金を使い、まさかの勝利に喜んだわけですよ。ちゃんと渋谷の店で商品を買ったりご飯を食べたり店でお金使ってくれて、それでエネルギーが溢れているから帰りにスクランブル交差点で歓喜するわけですから。そこまでをやめろとはいえません。
一方、ハロウィンのバカモノ(若者)は喜びや目的もないのに、ただ騒ぐだけ騒いで、お金も使わず地べたに座ったり、立ち小便をする“変態仮装”のバカモノですから。同じ騒ぎでも全然違うんです」
だが、これまで渋谷では2014年ブラジル大会の際、40代の無職男性が雑踏に紛れて20代の女性の身体を触り、現行犯逮捕、2018年ロシア大会では、酒に酔った男子大学生が警察官の帽子を奪い、公務執行妨害の疑いで逮捕されている。
小野氏に過去の事件を指摘したが「サポーターを信じている」と語気を強めた。
「今はサッカー協会もサポーターを教育していますし、カタールでもゴミ拾いをする日本人が世界で称賛されているくらいですから、明日の夜はサポーターたちが事故なく、健全に応援してくれることを願います」
決勝リーグの進出がかかったコスタリカ戦は11月27日におこなわれる。日曜日の19時に試合が開始されることから、試合後、ドイツ戦の数倍のサポーターたちが渋谷に流れることが予想され、警視庁は警戒を強めている。
はたして小野氏の思いは届くのかー。
取材・文・撮影/集英社オンライン編集部ニュース班