2023年の手帳トレンド2:大判サイズのノートタイプ
さらに2023年版手帳のトレンドについて土谷さんは、大判サイズのものが人気だと教えてくれた。
「10年ほど前からコロナ禍になる以前までは、スマートフォンと同じくらいのサイズのコンパクトな手帳が人気でした。しかし、ここ2〜3年はA5サイズの手帳の売れ筋が好調です。理由は様々ですが、リモートワークが進んだことにより、持ち運びの利便性を考える人が減ったことや、ログとして手帳を使う人が増えたことから、より大きなスペースに自由に書き込みたいとのニーズが増えているからだと考察します」
また、トレンドの変化は手帳サイズに限ったことではない。1日のスケジュールを時間軸で管理できるような定番のフォーマットよりもフリーログタイプが人気を集めているそうだ。
「各社によってフォーマットの名称は異なるのですが、フリーログタイプが人気です。フリーログタイプは、予定を書く欄は最小限に、残りのスペースは自由に使用できるものが特徴。
ある週は曜日ごとに細かく予定を書き、そこまで忙しくない週には会議の議事録を取るノートとしてなど使用できるので、変則的な日々の中で自由な使い方ができるのが人気の理由かなと分析します」
「自由度の高さでいうと、ロルバーンダイアリーのような最初にマンスリーページがあって、残りはノートページで構成されているものは根強く人気です。近年、ビジネスのもの=黒という風潮がなくなったこともあり、表紙はお気に入りのテイストのものをチョイスする方が多く見受けられますね。クリアポケットには細々とした仕事の資料や名刺を入れて持ち運びができるのも、使い勝手が良いと好評です」