そうした挑戦の中でも世界中から広く注目を集めているのが、西本さんがプロデュースされている日台コラボ作品の『Thunderbolt Fantasy 東離剣遊紀』。これまで3期にわたるテレビシリーズと、2本の劇場版が公開されているほか、関連小説や漫画も制作されているほどの人気ぶりなのです。

西川貴教、花江夏樹も参加し、台湾で「最も熱いアニメ」と評価。日台コラボ特撮人形劇の舞台裏_2
『Thunderbolt Fantasy 東離剣遊紀』(写真提供:霹靂社)
©2016-2022 Thunderbolt Fantasy Project

宝塚で演劇化もされた 日台コラボ作品

日本からコラボレーションに名乗りを上げたのは、大ヒットアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』などで知られる脚本家の虚淵玄(うろぶち・げん)さんが所属するニトロプラス。もともと武侠の世界観が大好きだったという虚淵さんが、台湾で出版された著書サイン会のために訪台した際、出版社から紹介された「霹靂布袋劇」に魅了されたことがきっかけでコラボが実現したのだそう。

しかも、日本の声優による日本語のアフレコに中国語(台湾華語)字幕が付けられているので、日台どちらのファンも楽しむことができます。声優陣には鳥海浩輔さん、諏訪部順一さん、西川貴教さん、大塚明夫さん、花江夏樹さんらを迎え、主題歌はT.M.Revolution(西川貴教)さん、音楽は澤野弘之さんといった豪華製作陣が揃ったこともまた、業界を大いに沸かせました。

西川貴教、花江夏樹も参加し、台湾で「最も熱いアニメ」と評価。日台コラボ特撮人形劇の舞台裏_3
麗しい顔立ちにファンも多い、東離の謎の男・凜雪鴉(リンセツア)。
©2016-2022 Thunderbolt Fantasy Project

ここで、気になるあらすじをざっくりとご紹介。

舞台となるのは人間界。ですがそこには、200年前に人類滅亡を狙う魔界によって攻められた歴史があります。その大戦は、人類が神々からの教えで無双の武器を作って追い返しましたが、大戦の影響で世界が東西に分断されてしまっています。代々それら武器を守る「護印師」と、それを虎視眈々と狙う賊党たち。東側の世界東離では日々緊張が高まっていました。そんなとき、西からやってきた謎の男・殤不患(ショウフカン)と、東離の謎の男・凜雪鴉(リンセツア)が出会い、無双の武器を巡って物語が展開していきます。虚淵さんならではの綿密に練られたストーリーや壮大な世界観が魅力の作品で、あの宝塚でミュージカルにもなっています。


百聞は一見にしかず。『Thunderbolt Fantasy 東離剣遊紀』オフィシャルトレーラーを見ていただければ、その世界観の一端をわかっていただけるでしょう。