今までにないサウナ体験を

ホスピタリティについても大事にしたいと思っていて。これは思いやりとか気遣いとかもそうなんですけど、皆さんが経験したことないサウナ体験ってあると思うんですよね。例えば、「ウィスキング」っていうサービスを取り入れているんですけど、ご存じですか?

――白樺の枝葉で身体を擦ったり叩いたりするマッサージのようなものですよね。何回か受けたことはあります。

実は今の日本のウィスキングって、ほとんど誤解されているんですよ。

――え! そうなんですか!?

白樺で叩くっていうのはあくまで一つの工程であって、本来は、一種の植物療法。ウィスキングの本場バルト三国では、施術者は植物の専門的知識が必要で、日本でやられているウィスキングは、一部の施設を除いて、かなりオリジナルな解釈が入ったものなんです。正しい形でサービスを提供することで、お客さんの「感覚的世界を拡張する」。これがホスピタリティだと考えていますし、そういう施設でありたいなと思っています。

――今回ウィスキング専用のサウナ室には贅沢にもケロ材(香り高く「木の宝石」とも呼ばれる貴重な木材)を使用するとのことですが、そのまま普通のサウナ室として使いたくなっちゃいますね。

ご存知の通りウィスキングはサウナ室でやるんですけど、これも本来はウィスキング専用に作ったサウナ室で行うものなんですよ。一般的なサウナ室とは吸気と排気の構造から全て違うんです。多分日本では渋谷サウナスが初めて、ここまでウィスキングに特化させたのか~!っていうサウナ室を作るんじゃないですかね。ぜひ受けていただきたいです。