櫻坂46・田村保乃さん「読書の秋」インタビュー後編
小説の中の素敵な言葉がいい方向に導いてくれた
――子どもの頃からたくさんの本を読まれてきた田村さん。読書から得たものはありますか?
田村保乃(以下、同) いっぱいあります。本を通じてさまざまな言葉や考え方に出会い、「こういう考え方をしたら人生が楽しいよな」とか「こういうふうに人に接することができたらいいよな」と考えたり。現在の「田村保乃」ができたと言ったら大袈裟かもしれませんが、それまでの自分に足りなかったものをたくさん補ってもらったと思います。
特に学生時代は、まだ自分というものの基礎が固まってなくて、どういう人間になりたいか迷うことも多かったのですが、小説の中の素敵な言葉がいい方向に導いてくれたように感じています。
――ハートフル小説の魅力は?
忙しいときや、何かを頑張らなくてはならないときに読むと、心が安らぐところです。ただ単にほっこりするだけでなく、人生が楽しくなるような考え方など、何かしらの「気づき」があるのも魅力。学生時代は、重いテーマの作品や、ちょっと刺激のある作品ばかり読んでいましたが、大人になるにつれてハートフル小説を手に取ることが増えました。
読むだけでなく、書くことも大好き
――小説を書いてみたいと思ったことはありますか?
書いてみたいとは思いますが、とても書けないだろうな(笑)。実は子どもの頃に、物語を書こうとしてみたことがあったのですが、話をうまくつなげていくことができず。ミステリー小説とハートフル小説の両方好きなので、どちらが書きたいのかわからなくなってしまったんです。でも読むだけでなく、書くことも大好きです。毎日ではありませんが日記をつけていましたときもありましたし、現在は櫻坂46のブログや、アプリを通じてファンの方に配信するメッセージなどを楽しみながら書いています。
――文章を書くときに工夫していることはありますか?
特別、上手というわけではないですが、やはり書き出しはよく考えて書くようにしています。小説でも、最初の1文目、2文目が魅力的だと、作品世界に引き込まれてしまいますよね。昔は、いい書き出しを思いつくと、メモしていたこともありました。書き出しの他にも、文章の繋がりや改行、句読点の位置など、すごく考えて書いています。
――ちなみにミステリーやハートフル以外の好きなジャンルはありますか?
実は哲学系の本は小中学生の頃から好きでした。昔から「こんな人になりたい」「ああいう風になりたい」というのがあって、小学生のときにマザー・テレサさんが大好きで憧れていました。
――それでは、田村さんおすすめの「ハートフル小説5冊」を教えてください!