櫻坂46・田村保乃さん「読書の秋」インタビュー前編
学校の休み時間は読書タイムだった
――はじめに、田村さんが読書好きになったきっかけを教えてください。
田村保乃(以下、同) お父さんもお母さんもお兄ちゃんも本が好きで、家に小説や漫画がたくさんありました。幼い頃から毎晩お母さんに絵本を読んでもらったりしていて、本との触れ合いというのはずっとありました。
でも小さいときは、読書に「勉強」というイメージがあって少し苦手意識があったんです。それが中学生のとき、湊かなえさんの『告白』を読んでみたらすごく面白くて、ドラマや映画を観るのとは異なる面白さに気づきました。それから、ミステリー小説にハマって、徐々にジャンルの幅も広がっていって、本が好きになったんです。
――学生時代はバレーボール一筋のスポーツ少女だったと伺っていますが、読書もその頃から好きだったんですね。
バレーボールは好きでしたが、昔からインドア派な部分もあって学校の休み時間にはよく本を読んでいて。休み時間は机からそれほど動かないタイプでした(笑)。高校時代は同じ部活のクラスメイトに小説が好きな子がいて、本を貸し借りすることもありました。本の話でより仲が深まったなと思っています。
物語の世界に浸ってリラックス
――2018年にデビュー以降、アイドルとして多忙な日々だと思いますが、現在はどんなときに本を読んでいますか?
静かな場所で集中して読むのが好きなので、電車や新幹線での移動中とか、あとお風呂に入りながらの読書が一番多いです。紙がふやけないようにタオルで包んで読んでいます(笑)。アイドル活動を始めてからも、できるだけ本に触れる時間を持つように心がけています。何もしていないと、ずっと仕事のことを考えてしまうタイプなので、物語の世界に浸ってリラックスするんです。そういう意味でも、本は自分にとって大切な存在だと思います。
――櫻坂46メンバーと小説の話題になることはありますか?
メンバーは、どちらかというと小説よりも漫画の好きな子のほうが多いと思います。でも、おすすめの小説を教えてほしいと聞いてくれたり、貸したりすることもありますよ。
――本を選ぶ際に重視していることがあれば教えてください。
気になる本があるときもありますが、ふらっと本屋さんに入ることもよくあります。そんなときは、作家の方や表紙の雰囲気、裏表紙のあらすじ紹介、あと書店のポップを参考にすることも多いです。店員の方の熱が伝わってくるようなポップが付いていると、ついその本を手に取ってしまいます。
――紙の本派ですか? 電子書籍派ですか?
持ち運ぶなら電子書籍もいいですが、普段は紙の本で読むことが多いです。本の厚みを見て、あとどのくらいページが残っているのか確認しながら読めるところが好きです。
――では、田村さんおすすめの「ミステリー小説5冊」を教えてください!