iPhoneのラインアップの再編
iPhoneは毎年、スタンダードなラインと、「Pro」の名を冠するプロ向けラインで構成され、2020年からは5.4インチの「mini」と6.1インチの通常モデル、6.1インチの「Pro」と6.7インチの「Pro Max」の合計4モデルが展開されてきた。
iPhone 14シリーズでは、事前の予測通りに「mini」が消滅し、その代わりにiPhone 14 Plusという6.7インチモデルが追加された。個人的には、今回の新iPhoneのラインナップの中で、このiPhone 14 Plusが最も注目に値するモデルだと思っている。
その理由は重量にある。iPhone 14 Plusは、6.7インチディスプレイを搭載しながら、重さは203g。同じサイズであるiPhone 14 Pro Maxは240gで、iPhone 14 Plusと比較すると37gも重たい。筆者は昨年モデルであるiPhone 13 Pro Maxを使っているが、こちらは238g。持ったときにズシリと重さを感じる。
そういった意味で、重量を気にせず気軽に大画面モデルを選ぶことができるiPhone 14 Plusは非常に魅力的だ。画面が大きいということは、バッテリーもより多く搭載していることになり、実際ストリーミングビデオ再生は最大20時間、オーディオ再生は最大100時間と、iPhone 14と比較するとそれぞれ4時間、20時間も長い。
価格は米国の価格で899ドル。同じサイズのiPhone 14 Pro Maxより200ドル安い価格からスタートしており、日本での販売価格は実に3万円も開いている。重さも価格も抑えられた大画面モデルは、映像視聴やゲームなど、通信端末以上にスマホに頼る世代にとって、非常に魅力的に映ると思われる。