誰もが気軽に治療できる時代を目指して

Oops HAIRのWEBサイトにアクセスすると、従来のAGA治療のイメージとはまったく違うポップな雰囲気に驚かされる。そこには、不安を煽るキャッチコピーも、大げさな文言も一切ない。「AGAとは何なのか」「どうすれば治療できるのか」「治療することでどんなポジティブな変化が期待できるのか」といった情報が、端的かつ誠実に記載されている。

同サービスの特徴は3つ。東京メモリアルクリニックの佐藤理事長や栁澤正之院長をはじめとするAGA治療のエキスパートが診察と処方を行うこと。AGA診療ガイドラインで推奨されている「A評価」の治療法のみを提供すること。そして、診察から処方まで、すべてオンラインで完結することだ。病院に足を運ぶことに抵抗感を持っている人でも、これなら気軽に治療を始められる。

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Oops HAIRの利用の流れ。診察から薬の処方まで、すべてオンラインで完結する(写真提供/株式会社SQUIZ)

また、処方される薬のパッケージも非常に特徴的だ。ビビッドなオレンジとターコイズブルーの組み合わせにより、WEBサイトのイメージと共通するポップなデザインに仕上がっている。

「薄毛に悩む男性のパートナーに女性からでも提案しやすいサービスにしたかったので、デザインは女性のデザイナーにお願いしました。男性だと、どうしても“かっこいい”デザインにしてしまいがちなので」(平野氏)

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Oops HAIRではAGAの進行レベルや求める効果から一人ひとりに合った薬を処方する。写真はAGA治療のファーストチョイスと言われる「フィナステリド 1mg」。進行初期の人や予防したい人におすすめだ(写真提供/株式会社SQUIZ)
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進行中期におすすめの錠剤「デュタステリド 0.5mg」(写真提供/株式会社SQUIZ)
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進行後期の人や早く生やしたい人におすすめの「錠剤+ミノキシジル5mg」のセット(写真提供/株式会社SQUIZ)

平野氏がAGA治療のハードルを下げることにこだわるのには理由がある。AGA治療は、早く始めるほど治療の効果も高いからだ。

「AGAは進行してしまうと、よい状態に戻しにくくなります。また、進行するほど服用すべき薬も増えて費用もかかってしまいます。改善はもちろん、予防の観点からも早く始めることが重要なのです」(平野氏)

気になるのは治療費だ。AGA治療のファーストチョイスといわれるフィナステリドを服用する場合、Oops HAIRでは毎月5,500円となっている。保険診療に比べると高額ではあるが、月に5500円で薄毛の改善、予防ができるなら高くないと感じる人も多いだろう。なお、AGAがさらに進行した場合は月額8,250円のデュタステリド、進行後期の場合はフィナステリドと塗布薬のミノキシジルの組み合わせで月額12,650円となる。自分にどの治療法が合っているのかは、10分程度のオンライン診療を受ければすぐにわかるという。

「今は男性も美容を気にするのが当たり前の時代ですよね。そういったメンズ美容と同じくらいの感覚でAGA治療に取り組める世界を作りたいと思っています」(平野氏)

誰もが気軽に日焼け止めを塗るからこそ、逆に日焼けしていることに対するネガティブなイメージもない。同じように、誰もが気軽にAGA治療に取り組む時代になれば、AGAに対するネガティブなイメージもまた消えていくのではないだろうか。

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株式会社SQUIZはOops HAIRの他にもED診療サービス「Oops」を手掛けている(写真提供/株式会社SQUIZ)

文/山田井ユウキ
写真/山田秀隆