世界で広まるISA制度を日本で初導入
ISAは、米国などを中心に奨学金や学生ローンに代わる新しいモデルとして注目を集めている契約方法。これは就職や転職を目指す教育プログラムにおいて、実現にかかるまでの期間は実費以外を請求せず、就職・転職成功後の給与所得の一定割合を支払うというものだ。スキルアップと経済的成功を実現したあとに支払うことから、ISAは「出世払い」と呼ばれることもある。
すでに米国ではプログラミング学習に限らず多くの分野でISA制度の導入が進み、平等な学習機会の創出によって学歴や家庭環境などで生じる経済格差を是正する取り組みとして注目を集めている。一方で、契約内容の説明の不徹底など運用面での課題を残し、法制度の整備やISAの業界団体の設立などが急がれているのが実状だ。
「ISAは米国発祥で、現在となっては目新しい契約モデルではありません。しかし、日本と米国では社会背景が大きく違うので、ISAをそのまま輸入しても定着することはないと考えていました。そこで、CODEGYM エンジニア転職では日本版ISAと呼べるような社会の実態に合わせたチューニングをしています」
例えば、CODEGYM エンジニア転職のフルタイムコースでISAを用いた場合、短期集中型で転職を目指すフルタイムコースでは週に40時間、約5カ月のオンライン学習を初期コストなしで受講可能で、卒業後に就職した企業での額面での年収をベースに、月給の約10%相当を支払うのが基本。支払い期間は初任給が支払われてから30カ月(回)となる。
これを仮に新卒の平均給与(厚生労働省の令和2年調査)である約23万円で単純計算すると、毎月2万3000円、合計で約69万円を支払っていくイメージだ。実際の収入がこれを下回るようなケースでは負担が高く感じられるかもしれないが、CODEGYMでは年収ラインの下限を276万円と設定していて、これに達しない期間は支払いが猶予されて利息も発生しない。また、初年度から年収400万円を超えるようなケースでは、支払いの総額が99万円に達した時点でISAの支払いは終了する。
「ISAの目的はあくまでも自分が望むキャリアを実現するための環境を提供すること。そのため、意欲的な人にこそ挑戦していただきたいですし、短期間でしっかりとオンライン学習について来てくれれば数社の内定を確実に取れるくらいの力を身につけられるカリキュラムを提供しています。
そのために事前選考はしっかりと行いますし、特に学生向けにはプログラミング文法の習得だけでなく、コンピュータサイエンスの基礎やアルゴリズム、セキュリティや品質管理、プロジェクトを推進していくためのコミュニケーション能力や課題解決能力など実務に欠かせない能力を重点的に教えています。
無料で始められるので、『最初に支払ったお金を回収したい』というサンクコスト(埋没費用)を動機づけにすることができません。いつでも途中でやめることができるからこそ、意欲の高い人だけが残るというのもISAの優れた点です」