目指せ! ニューウェーブなメンズノンノモデル
候補者⑧
山本蓮(やまもと れん)さん
--現在、日本大学で写真を専攻しているとのことですが、写真に興味を持ったきっかけは?
親の周りにファッション業界の方がすごく多くて、ファッション誌を読むことが小さい頃から好きだったんです。小学校高学年の時に、母からジェレミー・スコットとアディダスがコラボをしたヒョウの尻尾が生えたスニーカーをもらったんです。それをきっかけに、ファッションも好きになりました。高校に入ってからは映画や音楽に興味を抱くようになって、洋楽だとリリー・アレン、映画だとソフィア・コッポラの『バージン・スーサイズ』とか『ロスト・イン・トランスレーション』が好きになりました。『ロスト・イン・トランスレーション』に写真家のHIROMIXさんが本人役で出演しているんですけど、家にHIROMIXさんが使っていたコニカビックミニっていうコンパクトフィルムカメラがあったんです。それでフィルムで写真を撮り始めました。大学は語学系に進もうと思っていたんですが、高校3年生の春の修学旅行中にふと「あ、違うかも」って思って。日常を写真で撮ることが楽しかったので、将来、仕事につなげていけたらなと思って写真を学ぶことにしました。
--どんな写真を撮るんですか?
日常をテーマにしています。大学3年だった去年の秋に、学内コンペで入賞して展示会を開きました。コロナ禍前の生活と今の生活をテーマに植物を撮りました。花が咲いて枯れて、また芽が出る植物のサイクルが人生みたいだなと思って。「Life Goes On」っていうタイトルにしました。
--被写体になりたいと思ったのは?
ファッションが好きなのでモデルさんも好きだったんです。年末になるとビクトリアズ・シークレットのショーが家のテレビで流れていたりして。自分も音楽や美術が好きだったので、面白いなと思って見ていました。僕が高校生の時かな。メンズでもラッキー・ブルー・スミスというスーパーモデルが出てきたりして、ぼんやりとモデルにも憧れがあったんです。ただ、親に「モデルになりたい」と言ったら、絶対やめなって言われたことがあって(笑)。
--表現することがお好きなんですね?
そうですね。ファッションや音楽、アートが好きな自分のベースにあるものは、何かを作って表現することだと思っています。実は原宿を歩いている時にスカウトされることも結構あって。でも、スカウトされてオーディションを受けても、結局最終審査で落ちちゃうんです。これは表舞台に立たない方がいいっていう神様の思し召しなのかなと思っていました(笑)。今回、こういう機会をいただけてすごく嬉しかったし、写真を勉強しているので、撮られる側のことも学びたいです。
--モデルになることを反対していた、お母さんのリアクションは?
「え、ほんとー?」って、すごい喜んでいました。僕がモデルになりたいと言ったのは、小学生とか中学生の頃。その頃は親にとってあまりにも将来が未知すぎたし、芸能を優先すると、学業をおろそかになると思ったんでしょうね。でも今は大学4年生なので、応援してくれています。
--他の人に負けない強みは?
メンズノンノの専属モデルの方達と比べると、身長が176cmなので小さい方だと思うんです。でも、大学入試でもそうですけど、やりたいことに関して粘ってやり遂げる気持ちは誰にも負けないと思います。90年代のカルチャーが好きな僕にとって、ケイト・モスも大好きな人のひとり。彼女って、モデルとしては身長が低いけど、ひとつのカルチャーを作ってきた人だからすごくリスペクトしているんです。僕も身長は少し低いけど、何かを代表できる人、輝ける人になりたいなと思っています。
--ネイルもすごく可愛いですね。
撮影のためではなく、普段からこんな感じなんです。
--最後に投票を迷っている読者へのアピールをお願いします。
メンズノンノってクラシックでスタンダードなイメージがあるけど、自分はその中で、ニューウェーブになれたらいいなと思っています。ぜひ応援してください!
投票ページはこちらから!
https://www.mensnonno.jp/post/221322/?utm_source=shueisha.online&utm_campaign=modelaudition202208
前編 今年も開幕!! はこちらから
後編 Z世代の個性爆発!! はこちらから
取材・文/松山梢 候補者⑥、⑧ 於ありさ 候補者⑤、⑦ 撮影/峠雄三