異例の超ロングラン上映
俳優・三浦春馬さん(享年30)がこの世を去ってから2022年7月18日で3回忌を迎える。“春馬さんにいつでも会える映画館”として知られる彼の地元、茨城県の土浦セントラルシネマズでは、この日も変わらず春馬さんの出演作を上映中だ。今や春馬さんの聖地として知られる同映画館だが、片渕須直監督のアニメ『この世界の片隅に』の超ロングラン上映を行ったことで“このセカ”の聖地としての通称も持つ。なぜこんなチャレンジングなプログラムを組めるのか。他とは一線を画する同映画館の経営方針と軌跡に迫る。
まずは、土浦セントラルシネマズの2022年8月12日までの上映スケジュールを見ていただきたい。
11:00〜13:00 春馬さん主演作『奈緒子』(2008)
20分休憩(もぐもぐタイム)
13:20〜15:10 春馬さん初主演作『森の学校』(2002)
10分休憩
15:20〜17:20 春馬さん最後の主演作『天外者(てんがらもん)』(2020)
3本とも春馬さん出演作だ。全国に先駆け2002年7月20日に封切られた『森の学校』は、当時、12歳だった春馬さんが人生初の舞台挨拶を同映画館で行った記念すべき作品でもある。ちなみに『森の学校』は2021年1月23日から、『天外者』は、同3月6日からずーっと上映している。
ここに来ればスクリーンの中の春馬さんといつでも会えることから、北は北海道から南は沖縄まで全国のファンがやってくる。“もぐもぐタイム”とは、3本立てで鑑賞する人も多いことから、この時間で昼食を!の意味。配慮がニクい。