名前に違わぬシンプルなシステムで「長期利用者」も安心

衣・食・住・風呂・酒が揃って1泊2000円‼ 話題の『安心お宿』宿泊レポート_2
『安心お宿 荻窪店』外観。 バリ島?を思わせるエキゾチックな入り口が目印(写真/筆者、以下同)

JR荻窪駅 西口から徒歩4分弱。筆者が今日から1週間お世話になるお宿、豪華カプセルホテル『安心お宿 プレミア荻窪店(安心お宿 荻窪店)』は、中央線線路沿いに面したビルに展開されていた。

エキゾチックに装飾された入り口を抜け、受付を済ませてスタッフから館内説明を受ける。各フロアの施設は以下のとおり。

・4階…フリースペース:飲食/デスクワーク/コミック棚(屋外に喫煙所)
・3階…客室フロア(寝室)/洗面スペース/トイレ
・2階…客室フロア(寝室)/洗面スペース/トイレ
・1階…フロント/脱衣所/浴場/テントサウナ

衣・食・住・風呂・酒が揃って1泊2000円‼ 話題の『安心お宿』宿泊レポート_3
館内図(筆者作)

深夜(0時〜6時)の飲食提供こそ制限されてしまうものの、内施設は原則24時間利用可能。また、宿泊期間中は館内外の出入りも24時間対応してくれるらしい。

1週間の滞在プランの料金「1万7500円(2500円×7泊)」と引き換えにロッカーキーを渡される。前金を支払ってからチェックアウトするまでの間、館内で追加料金が発生しないことは長期滞在する筆者にとって、入館してすぐに感じた「安心」だった。

正確には、洗濯機と乾燥機、フロント併設の売店でお金を使う機会はあるのだが、滞在するだけであれば〝前金ポッキリ〟だ。まして、浴場やフリースペースなどの館内施設の24時間利用がありがたい。幅広い層に支持される背景には、まず、利用者の行動時間を利用者自身が決められることに理由があるのではないだろうか。

突然の出張であれ何であれ、どんな目的を持った利用客にとっても使い勝手が良すぎるのは、館内の行き届きすぎた配慮の数々からもわかる。

「安心」の一方、筆者が施設の「便利」へ衝撃を受けたのは、手続きをすませた後に通される脱衣所だ。フロント横、1階に脱衣所が設けられている工夫から、お宿の「おもてなし」は始まっているのである。