初めて「音楽で生きていけるかもしれない」と思えた日
――そもそも、ソロアーティストとしての活動をしながらもボーイズグループとしてデビューするためのオーディション「THE FIRST」に、応募したのはどうしてだったんですか?
音楽に興味を持つきっかけが、小学生の時にテレビに出ている「歌って踊るアイドル」に憧れたことだったんです。そこからダンスと歌をやるようになって、アーティストとして活動をする中である程度自信も生まれてきて、どこかでダンス&ボーカルっていうものに挑戦したいと思いました。
そこでSKY-HIが手掛けるボーイズグループのメンバーを選ぶためのオーディションがあると知って。その概要が、“何にも媚びない”とか、ありのままの自分を肯定してくれるような内容だったので、ここで小さい頃に持った夢に挑戦してみたいと思った。そうしたら、オーディションの途中で「このBMSGという事務所は僕が大事にしているものとフィットするかもしれない。もしかしたら、ソロアーティストとして所属させてもらえる可能性もあるのではないか」ってうっすら思い始めたんです。
だから、グループのメンバーに選ばれなかった後に、SKY-HIさんからその可能性を言ってもらえた時は「まさか!」と思うと同時に、これまでで初めて「音楽で生きていけるかもしれない」という感覚を覚えて、安心感と嬉しさがこみあげてきました。