日本で起業して成功する中国の若者のねらい

そうこうしているうちに、メーカーの研究開発部門が接触してきます。ここでVCから出資を受けて上場を目指すか、メーカーに会社ごと売却してさっさとお金持ちになるか悩むのですが、最近は上場のステイタスが落ちてきたので、会社を売却してとりあえず一生困らないくらいのお金を手に入れ、それから別のベンチャーを立ち上げるか、VCになってベンチャーに投資する側に回るのが流行っているようです。

これは外国人も同じで、日本で起業して成功した中国の若者のインタビューを読んだら、「シリコンバレーなら自分はぜったいつぶされていた。日本を選んだからこそ成功できた」と答えていました。考えることはみんないっしょなのです。

日本にも賢い若者はたくさんいるでしょうが、それでも競争率が低いのは、そうしたライバルの大半が会社(役所)というタコツボに閉じ込められているからです。こうしてライバルが勝手に消えていくから、ベンチャーでちょっとした成功をすると大金が転がり込んできます。

銀座の高級レストランや六本木のクラブに行けば、若くして成功したそんな若者たちを見ることができるでしょう。