呆気に取られた、賞レースの当日棄権
――なるほど。2020年に時を戻しますが、「ytv漫才新人賞決定戦」を棄権せざるを得ないとわかったとき、おふたりはどのように思われましたか?
中谷 これも僕がきっかけというか、コロナの濃厚接触者になってしまって。賞レースの決勝って、来年また出られるというものでもないので、思い返したら芸人人生どころか過去の人生で一番くらい、イヤな出来事でしたね。一番優勝したかった大会でしたし、ショックでした。
阪本 当日に連絡が来たときは、呆気に取られたって感じでした。今の感覚としてはそりゃ無理やろって思いますが、あのときは自宅待機させられながらも、「出れるやろ」って気楽に考えていたんで。
中谷 当時は前例がなかったから。
阪本 熱も出てるわけじゃなかったしな。
中谷 結局家で生放送を見る羽目になったんですけど、嘘みたいでしたよ。僕らおらへんのに進行していってるのが。
――その後、神社にお祓いにも行かれたそうですが、あまり効力はなかったと。
阪本 ……キモい神社やったな。
中谷 ははははは! やめろ! まぁ確かにン万円払ったけど。夏に行ったんですけど、冷房もない暑いところでじっと耐えながら話を聞いて。そこでもらった飛行石みたいなものを言われた方角に置いてるんですけどね……。
阪本 その神社に何千円か追加で払ったら、ちっちゃい人形がもらえるんですよ。その人形を身体の悪いところにこすりつけて神社に返すと、悪いところ持っていってくれるそうで。こいつ(中谷)は包●のところにこすりつけてて。
中谷 ええねん、その話は!
阪本 なのに、今でもちゃんと包●なんですよ。
中谷 それで変化があったら怖いで! あれは内臓疾患的なことに効くやつやから。
――そういった出来事を笑い飛ばせるようにはなってきたわけですね。
中谷 確かに。今思えば「辛かったな~」くらいにはなりましたね。