あの場所は戦場だったと思います
――お笑いの現場では、お笑いの現場ならではの頭の回転の速さも求められると思います。その展開についていくのも大変だったのでは?
そうですね。「今日は全然しゃべれなかった」と感じる日もあって、それですごく落ち込むこともありました。
周りからは「芸人さんじゃないんだから、いいじゃない」と言ってもらうこともありました。でも、レギュラーとしてずっと一緒にいるのに何もできなかったら、やっぱり悔しいし、悲しいし。そういうことの繰り返しでした。
自分でうまく切り替えていたというよりは、その場その場で必死だったという印象の方が強いですね。
――本当に多忙な日々だったと思います。自分を見失うことはありませんでしたか?
なかったです。ただ「ここではこういう自分」「別の場所ではこういう自分」というものがあったので、本当の自分らしさが何なのか、少し分からなくなったことはあったかもしれません(笑)。
でも今思えば、それも全部、自分を表現するために積み重ねてきたことなんですよね。場所ごとに自分の一部分を強く出していただけで、それも間違いなく自分だったんだと思います。
――雛形さんにとって『めちゃイケ』はどのような場所でしたか?
ホームのような、戦場のような場所です。
ホームではあるんですよ。みんながすごく助けてくれますし、今でもメンバーの誰か一人でも一緒にいると、すごく安心します。みんなのことを信頼していますし、写真集を出せば、反応もしてくれる。それはすごくありがたいことですし、今も気にかけてもらえていることがうれしいです。
その一方で、みんなと一緒にいるあの現場は、少し戦場のようでもありました。特に私が10代だった頃は、現場がピリピリしていましたし、番組もすごい勢いがありました。限られた時間の中で、みんなが「絶対に面白いものにしなくちゃ」と臨んでいた。その熱量が本当にすごかったので、やっぱりあの場所は戦場だったと思います。














