「200勝には未練タラタラです(笑)」

――200勝へ強いこだわりがあった石川投手。正直、未練は……?

未練タラタラです(笑)。そりゃあと12勝したい。でも年々ひとつ勝つ難しさが増していく中で、それがあと12となると……気持ち的にもしんどかったです。

岸(孝之。石川投手引退後、NPB最年長投手)や涌井(秀章)に200勝の夢は託します。

――石川投手は188勝(9月30日時点、以下同)だけでなく、1年目から24年連続勝利&安打、3165回(2/3)投球回、日本シリーズセ・リーグ投手史上最年長勝利(41歳)といった数字を記録しました。一番勲章に思っている記録は?

投球イニングですね。1軍のマウンドで3100以上のイニングを任せてもらえた、イニングを食えたっていうのはチームに貢献できた証かなと。もしかしたらこちらのほうが188勝よりもうれしいかもしれません。

だって3000イニングとなると単純計算、150イニングを20年やらないといけないじゃないですか。それだけチームのローテーションにいられたのは誇りです。

――チームが第一という、石川投手らしいコメントです。

やっぱりチームスポーツですからね。プロとはいえ、チームがあっての自分です。

インタビューに応じる石川投手。各球場のヤクルト最終戦で響く“石川コール”には「本当に泣きそうになります」。横浜スタジアムでの花束贈呈ではかつてバッテリーも組んだ敵将・相川亮二監督から「『雅と出会えて良かった』と言ってもらえました」
インタビューに応じる石川投手。各球場のヤクルト最終戦で響く“石川コール”には「本当に泣きそうになります」。横浜スタジアムでの花束贈呈ではかつてバッテリーも組んだ敵将・相川亮二監督から「『雅と出会えて良かった』と言ってもらえました」

――では、25年間で一番の思い出は?

ヤクルトに入ったことが一番の思い出です。入団会見でスワローズのユニフォームに初めて袖を通したとき、夢だったプロ野球選手になれたあの瞬間は忘れられません。

――来季以降、石川投手が期待している投手を教えてください。

プロになる選手はみんなポテンシャルが高いので1、2年活躍できる選手は出てくると思いますが、それを続けていくのがものすごく難しいのがこの世界。その中で今季12勝した山野(太一)だったり、初めて規定投球回をクリアした奥川(恭伸)には期待したいです。

あとは何と言っても(高橋)奎二。今季は苦しいピッチングも多いですが、すごく練習する子なんで、なんとか自分で乗り越えてほしいですね。

とにかく投手のみんなは規定投球回を何年も継続してクリアすることを目標にしてほしいです。イニングを食わないと勝った負けたもついてきません。そのためには心も体も技術も伴わないといけませんが。