「8月27日にすべてを懸けていた」
――まずは25年間お疲れさまでした。今季初登板となる8月27日の巨人戦では左肩痛もあって、1回を投げ切れずに降板。肩の状態はその後いかがでしょうか……?
石川雅規(以下、同) 1ヶ月も経ってるので炎症もだいぶおさまってきて、テーピングでガチガチに固めてれば投げる分には今のところ大丈夫です。
とはいえ、(肩が)抜ける怖さはあって引退試合はどうなるかわからないですけど、もういっぱい投げることはないので……はい。
――引退を発表して約1ヶ月。改めて決断を振り返ってください。
すっきりした、楽しかった引退会見ではありましたが、その後に1軍のゲームを見てると「またあの舞台で投げたいな」って気持ちは正直芽生えてきますよね。
でも、いろんな方に「おつかれさま!」と言っていただいたり、こういう取材を受けていく中で、「あ、やっぱり辞めるんだな」と実感が湧いてきたというか。
――引退を撤回していただいてもファンは怒らないかと。
いやいや、日本にいられなくなりますよ(笑)。
10月3日はファンのみなさまやお世話になった方々にユニフォーム姿でご挨拶ができる最後の機会なので、それをしっかりとこなせるように今は頑張って調整しているところです。
――8月27日の登板を振り返ります。先発としてマウンドに上がりましたが1アウトしか取れず、6失点という内容でした。
大城(卓三)選手にデッドボールを与えた時に肩が抜けたような感覚があって、それ以降は腕に力が入りませんでした。
25年やってますけど、緊張感に負けたのかな。マウンドで肩肘飛ぶまでがんばりたいとは言っていても、実際に起こってほしくなかった。でもそれが現実になったので、これがひとつの引き際かなとも思えました。
――そのくらいこの日の登板に懸けていた。
今シーズンはなかなか状態が上がらず8月27日まで1軍に呼ばれずに迎えた試合で、本当にこの1試合に懸けるしかないと思っていました。それだけに、投げる前から頭の隅では「この試合で勝てなかったら……」という覚悟はありましたね。














