「結局ポイ捨てする人はするので新しい制度に期待していません」
区は、公共のごみ箱についても2026年度内の設置を目指し、商店街などと調整を進めている。現状では、Bさんのように、ごみ箱を置いた店が、自店の商品と関係のないごみまで引き受けることもある。
渋谷区内の商店街で約20年間、事務局を務める60代の男性Cさんは、匿名を条件に取材に応じた。長く街のごみを見てきたCさんにとって、片付けが必要なのは、ニュースになるような日だけではない。
「渋谷では、ハロウィーンの翌日ばかりクローズアップされますが、給料日には飲みに出る人が増えるので、むしろその翌朝の方がゴミが多いこともあります」
Cさんは、新しい制度にも過度な期待はしていない。
「結局、ポイ捨てする人はするので新しい制度に期待していません。制度が無駄だとは言いませんし、取り組み自体はいいと思いますが、清掃活動をイベントにしたり、罰金を設けるなど義務化してしまうと、一時的なニュースにしかならない気がします」
Cさんによると、渋谷では約10年前まで、地域住民も参加する美化活動が続けられていた。そこで根づいた清掃の習慣は、今も地域に残っているという。
「人にはたくさん来てもらいたいですし、商店街としては、にぎわってほしいです。人が来ればどうしてもゴミは出るので、私たちは生活の一部として黙々と掃除を続けていくしかないんです」













