「バーチャル美少女ねむ」誕生秘話

──「バーチャル美少女ねむ」が誕生したきっかけを教えてください。

バーチャル美少女ねむ(以下、同) 2017年当時、バーチャルYouTuberの草分け・キズナアイちゃんが有名になり始めていたころで、それを見て「新しいなぁ」と思ったんです。当時はまだ一般的ではなかったですが、「いつか普通の人でもバーチャルで生活する時代がくるかも」と思って、配信を始めたのがきっかけでした。

──「ねむ」という存在が生まれたことで、リアルの生活にはどんな変化がありましたか?

単純に、いろんな世界を持てたことですね。メタバースの世界に行くなら「現実とまったく違う自分だったら面白い」と思って、美少女の姿で活動を始めたんです。そしたら、すごく面白くて。

ファンの方が楽曲を提供してくれてCDを出したり、ライブに呼ばれて「かわいい!」って歓声を浴びながら踊ったり。どれも現実の姿では体験できないことなんですよね。新しい自分を発見できた気がしますし、より生き生きと生きられるようになりました。

バーチャル美少女ねむ(写真/本人提供、以下同)
バーチャル美少女ねむ(写真/本人提供、以下同)
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──羨ましい! 私もやってみたくなりました。

アバターの姿だからこそ、気兼ねなく本音を言えて、人間関係も構築されていく。「現実のときより、自分を出せてるじゃん」と感じる人も多いんです。それって、“魂の姿”そのものなんです。

──逆に、VRに慣れすぎたことで、リアルの生活に支障をきたしたことはありますか?

いくらでもありますよ(笑)。寝不足、運動不足、ビールジョッキを空中に置きたくなっちゃう。主にこの3つですよね。ほかにも、瞬間移動に慣れすぎて、現実で電車に乗って移動するのが馬鹿らしく感じるとか。「現実って、いろんなものにとらわれていたんだな」と、人類はこれから気づき始めると思います(笑)。