「父はすごく陽気なおじさん」

――準々決勝で仙台育英を破った智辯和歌山が優勝したことに関してはいかがですか?

誇らしい気持ちです。負けて悔しい気持ちもありましたが、自分たちが常に意識するのは“グッドルーザー”。日本一を託したという思いでした。去年も敗れた沖縄尚学が優勝してくれたので、今年もそうなればいいなと思って仙台に帰ってきてもずっと応援してました。

「甲子園は憧れであり、特別感のある球場。今後もそれは続くと思うので、やっぱり夏の大会は甲子園でできるなら、それが一番だと思います。それと実際に夏を戦ってみて7、8、9回にストーリーやドラマが詰まっていると感じました」(写真/本人提供)
「甲子園は憧れであり、特別感のある球場。今後もそれは続くと思うので、やっぱり夏の大会は甲子園でできるなら、それが一番だと思います。それと実際に夏を戦ってみて7、8、9回にストーリーやドラマが詰まっていると感じました」(写真/本人提供)

――よつはさんの球歴について。お父さんは巨人や西武に在籍した元プロ野球選手で、現在は東北学院大学の監督を務めている星孝典さん。野球を始めたきっかけもやはりお父さん?

じつはお父さんの現役時代はまったく野球に興味がなくて。小学校2年生くらいのときに女の子の友達と近所の少年野球の試合を観に行って、それがカッコよくて憧れたのがきっかけです。

――小学校2年生というと2016年で、孝典さんの現役最終年(2019年に2軍の選手不足により育成選手として1年だけ現役復帰)。この年のオフ、戦力外通告と同時に2軍育成コーチを打診された孝典さんに対して「コーチになっても応援します」と言ったとか。

まったく覚えてないです(笑)。小2でそんな大人びたこと言えるかなぁ……。

――孝典さんは家庭ではどんなパパ?

すごく陽気なおじさん(笑)。お父さんのノリが良いので、我が家はだいぶ騒がしいと思います。

父・孝典さんと(写真/本人提供)
父・孝典さんと(写真/本人提供)
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――野球に関してはどのような指導を受けていましたか?

少年野球をやっていた頃は毎朝練習に付き合ってもらってました。とくに小5の後半から小6の頭にあったコロナの自粛期間では、少年野球の活動ができないなかで毎日毎日練習をバックアップしてくれました。継続の大事さを教えてくれたお父さんにはすごく感謝してます。

――夏の大会直後は進路について「全然まとまってない」と話していましたが、今はどうでしょう?

一応大学に進学するための準備はしていて、大学でもマネージャーなどで野球には関わろうと思ってます。

――孝典さんが監督を務める東北学院大?

絶対イヤです(笑)。恥ずかしいから。

――後編では今夏、大きな注目を集めたことへの思いについて聞きます。

(後編に続く)

取材・文/武松佑季