「今は何も言えません」

そして今回の公判では、高林被告が勾留された後にも、新たな事件を起こしたとして追起訴されていたことが明らかになった。この事件は8月24日付で追起訴されている。

「6月28日、高林被告は留置担当の巡査長に付き添われて救急外来を受診し、その際、トイレへ行きたいと申し出たそうです。

用便を済ませた後によろけ、巡査長が体を支えようとしたところ、その股間を右膝で蹴り、さらに背後から腕を回して首元を絞めるなどの暴行を加えたといいます」(同)

高林被告の自室にあるトレーニングマシン(撮影/集英社オンライン)
高林被告の自室にあるトレーニングマシン(撮影/集英社オンライン)
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一連の起訴内容について中島裁判長から認否を問われた高林被告は、正面を向いたまま、

「今は何も言えません」

と答えた。弁護側も高林被告の意向に沿って認否を留保した。検察側は、このほかに追起訴する予定はないとしている。

高林被告は終始落ち着いた様子だったが、審理中もたびたび傍聴席へ視線を向け、傍聴人の様子をうかがうような仕草を見せていた。

次回公判は10月13日に予定されている。日程調整が終わると、高林被告は大きな声で「わかりました」と返答した。

そして退廷する際、高林被告は再び傍聴席のほうへ体を向けた。事件後、「暴走族から町を守った」と英雄視されていた高林被告は、傍聴席に向かって腰を深く折り、90度ほど一礼すると、そのまま法廷を後にした。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班