「市長周辺では再出馬する案が浮上している」
市政に影響が出そうな“嫌がらせ”も事実と認定された。気に障った幹部職員には政策説明をさせない「市長室出入り禁止措置」だ。
市長室に入れる人間が限られ人事にも支障が出ていたこの仕打ちを久保田氏も受けていた。市長を補佐した副市長(退任)のことを「ダチョウ」と呼び、「バカだからおれのアポとか取りたがって。取ってないけど」と言ってのけたという。
約376万人と市町村で最多の人口を抱える自治体が、どこのブラック企業かと見紛う劣悪な労働環境だったことになる。第三者委は「多くの職員が不安や恐怖を感じている。想定を大きく超えた人事異動の対象となったことで精神的な不調や体調不良に陥った、また退職にまで至った例があることが認められる」と報告。
「圧倒的に優位な地位にある市長が、これほど多岐にわたる不適切な言動を日常的に、かつ継続して行なっていたという事実は極めて深刻である」と市長の言動を厳しく批判している。
ここまで言われた山中市長は最近、記者会見に応じず、公の活動も極度に減らしてきた。
やっと出てきた28日の会見で辞任すると言ったため、表明していた給与削減ができなくなる中で退職金はどうするのかと聞かれると「考えが及んでいない」と答え、受け取りを辞退するとは言わない。
そして出直し市長選出馬の有無をたずねる質問にも「今後のことについて考えが及ばないのが本当のところです。私自身、まずはしっかりと反省を続けることが大切だと思います」と答えを避け続けた。
「市長周辺では再出馬する案が浮上している」と8月中旬に報じられており、会見での発言はこの動きに沿ったもののように見える。
「山中市長の言動、人権感覚を持ち法令を遵守したものに改めてほしい」として告発した久保田氏は市長の辞職表明に
「市長に就任されてから様々な方のご忠告に耳を傾けるとともに、ご自身の言動を省みてくださっていれば、このような事態には至らなかったのではないかと残念に思います。
現時点でも私を含む多くの被害者への謝罪や被害の回復はほぼ実行されていません。市政の混乱の収拾やガバナンス体制の再構築等とあわせて、すみやかに進んでいくことを望んでおります」
とのコメントを出し、出直し市長選に若者が投票に行ってほしいと呼びかけた。
劣悪な職場環境の改善を誰が担うのか。巨大政令指定都市のトップを選ぶ出直し選の幕が上がる。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













