「のどぐろ2貫」110円のインパクトは大きいが…
スシローの強さはバランス力の高さだ。コストパフォーマンス重視の時代に合ったビジネスを展開している。
例えば、のどぐろは人気の高級魚だ。「天然のどぐろの炙り 2貫」税込110円という価格設定は、集客フックとしての力がある。つまり、目的来店を促しやすい看板商品になる。
しかも、この商品は「年に一度の別格まぐろ祭」で展開されたものだ。このフェアでは、「厳選 天然本鮪とインド鮪味比べ」税込1280円~、「厳選 天然本鮪大とろ」税込360円~など、割安な商品だけではない豊富な商品展開をしている。
価格にメリハリをつけているのだ。
また、このフェアは静岡の鮪問屋「八洲水産」とタッグを組んで開催したもの。マグロをマイナス70℃という超低温で保管して酸化を防ぐなど、品質管理が徹底していることで知られる問屋とのコラボレーションなのだ。
スシローは価格訴求力の強い商品と、その場所でしか食べられない独自性のある商品をバランスよく組み合わせ、有力な水産会社との協業や名店とのコラボレーションによるストーリー作りと複合的な価値提供を行なっている。
「安いから」ではなく、「安いものも含めたいいものが食べられるから」店に足を運ぶというブランド形成が、客数と客単価の双方を伸ばす一因になっていると考えられる。
コストパフォーマンスの高さとは、単に価格が安いことではない。支払った金額以上の価値を感じられるかどうかだ。その消費者意識に最適化していると言えそうだ。













