小川加入の裏で抜けていく戦力
その最大の理由が、主力の流出である。
FW藤尾翔太は8月23日、移籍を前提とした手続きのためチームを離脱。柏への移籍が確実とも報じられている。さらにエリキには、昨季期限付き移籍していた神戸へ再び移る可能性が浮上している。
藤尾は今季リーグ戦では途中出場2試合にとどまっており、小川やテテ・イェンギ、デューク、西村拓真らがいる現在のFW陣を考えれば、前線については十分に穴を埋められるだろう。
むしろ大きいのは、中山雄太の去就だ。
セルビア王者レッドスター・ベオグラードへの移籍が現地メディアをもとに報じられている。まだ町田から正式発表はないものの、仮に移籍すれば影響は小さくない。中山は開幕3試合すべてにフル出場し、DFながら1得点2アシスト。左利きの最終ラインとして守備だけでなく、攻撃の起点にもなっている。
そして、もう一つ忘れてはいけない。
現在1位とはいえ、まだ38試合中の3試合を終えただけだ。柏と鹿島も3戦全勝で勝ち点9。町田が首位なのは得失点差によるものにすぎない。
9月からはACL Twoも始まり、9月17日に初戦を戦ったわずか3日後には、現在2位の柏とのリーグ戦が待つ。天皇杯も並行して進む。
小川航基を獲ったことは、町田の「本気度」を示す大型補強で間違いない。
だが、優勝を決めるのはスタメン11人の豪華さではなく、長いシーズンで誰が抜けても勝ち点を積み上げられる選手層だ。入ってくる小川以上に、これから「誰を残せるか」「抜けた穴をどう埋めるか」。
町田フロントの本当の手腕が問われるのは、むしろここからかもしれない。
取材・文/集英社オンライン編集部













