「学校に行くか、休むか」の二択にしない
学校側にも求められることがある。
教室に毎日通うことだけを唯一の選択肢にせず、保健室や校内教育支援センター、教育支援センター、ICTを活用した学習、場合によってはフリースクールなど、その子に応じた複数の選択肢を用意することだ。文科省も、本人や保護者の意思を尊重しながら、多様な学びの場につなげることを求めている。
「1時間だけなら行ける」
「教室には入れないけれど、先生とは会える」
「今日は学校には行けない」
そうした状態も含め、ゼロか100かで考えないことが、子どもとのつながりを保つことにつながる。
夏休み明けに目を向けるべきなのは、「学校を休んだ」という事実だけではない。苦しさを抱えながら、それを誰にも言えず、「学校へ行かなければならない」「逃げてはいけない」と子どもが思い詰めてしまうことにも注意が必要だ。
2学期を目前に「行きたくない」と口にした子どもがいたなら、その言葉を単なる「登校する・しない」の問題として処理する前に、まず「言ってくれてよかった」と受け止める。学校に戻すことを急ぐより、休んでも、立ち止まっても、大人との関係までは切れないと思える環境をつくる。
夏休みの終わりに、家庭と学校に求められているのは、「学校に行く」以外の選択肢や、安心して助けを求められる場所をなくさないことなのかもしれない。
※もし「消えてしまいたい」「死にたい」と感じるほどつらいときや、身近な人の様子が心配なときは、一人で抱え込まず、相談窓口を利用してください。
こころの健康相談統一ダイヤル
0570-064-556
厚生労働省「まもろうよ こころ」では、電話やSNSなどの相談窓口も案内しています。
取材・文/集英社オンライン編集部













