モール職員から「気をつけて行ってらっしゃい」と見送られていた?

状況を整理すると、ハビタでは再入館を禁止するルールがあるイオンモールに入居する店のスタッフに、ルール上あり得ない「戻れるのであれば」との条件付きで店に戻る指示が出された。さらに、現場で再入館の統制が厳格に行なわれなかったため、大竹さんらがモール内に入ることができてしまった可能性がある。

湯瀬氏は指示をした自身の責任は認めながら、大竹さんらの再入館をなぜモール側が「許可をした」(湯浅氏の見解)のか知りたいとの姿勢だ。取材に対し、モールに入ろうとした大竹さんらをモール側職員が引き留めなかったことをうかがわせる情報があると話した。

集英社オンラインのオンライン取材に苦渋の表情を浮かべる湯瀬剛二氏(撮影/集英社オンライン)
集英社オンラインのオンライン取材に苦渋の表情を浮かべる湯瀬剛二氏(撮影/集英社オンライン)

「爆発翌日、イオンモール熊本店の店長に、顔見知りのモールの事務所職員が『私、(大竹さんとBさんの)2人を最後に見たんだけれども、大丈夫だった?』と心配して電話をかけてきてくれたんです。

そのかたが言った(最後に会った時の)会話というのが、『気をつけて行ってらっしゃい』『行ってきます』というニュアンスだったといいます。それで、(2人は)笑顔で入っていっちゃったと」(湯瀬氏)

事務所職員の話では、大竹さんらに再入館をやめるよう引き留めたことは感じられなかったという。

こうしたやり取りがあったとの情報を把握した取材班が、イオンに尋ねると、同社は6日夕、

「ハビタ様との間でご指摘のやり取りがあったかは、当社として現時点で確認できておりません。避難後は再入館を認めない運用を前提としていましたが、多数避難と施設特性も相まって、出入口での抑止や周知を含む運用が十分に徹底できなかった可能性があります。現在、避難後の状況について丁寧に聞き取りを行っています」

と回答した。