「あ、同年代なんだ!」と気づいた瞬間。役作りと収録の舞台裏
──どのように役作りをされてきましたか?
まず、以前のアニメをリスペクトしつつ、引っ張られるキャラ作りはしないようにしました。自分がこの漫画を読んできて、脳内で流れている「両さんってこんな感じ」というのを前面に押し出そうと。
そしてオーディションの原稿には年齢設定が書いてあって、両さんって30代なんですよね。それにはびっくりしました。僕は今38歳で、8月で39歳になる。すごく近いんですよ。
最初は「おじさんとしてやらなきゃ」と身構えていたんですけど、「あ、同年代なんだ!」と思った瞬間、両さんの方から近くに来てくれた感じがしたんです。それはすごくありがたかったですね。
小さい頃に読んでいた脳内の両さんを、今の自分というフィルターを通して演じる。あとはとにかくアグレッシブさを大事にしようと。
両さんって喜怒哀楽がすごく激しいので、ネガティブになる時も突き抜けている。何が来ても負けないこと、というのを根底に置いてお芝居しました。
──ご自身と共通点みたいなものを感じるところはありますか?
楽しいことがあると、もうガーッとのめり込むところですかね。両さんに比べたら全然足元にも及ばないんですけど、何かに熱中しやすい、ハマりやすいところは共通点だと思います。
両さんってサブカルにもすごく強いじゃないですか。台本を読むたびに「これ詳しいなぁ、すごいなぁ」って、自分でも感心してます。
──落合さんの「多趣味多芸」なところ、両さんを見て培われた部分もあるんでしょうか。
「もっと詳しくないと」「専門的じゃないとダメ」って言われるかもしれないけど、いろいろな事に興味を持って足を踏み入れていいんだというのは、やっぱり両さんを見て学びましたね。
いいこともするし、悪いこともして、ちゃんと叱られる。「悪いことってしちゃいけないんだな」というのも、そうやって学びました。部長がブルドーザーで突っ込んできたりしますし(笑)。
──新作アニメは原作を現代にアレンジしているところもあって、今の『こち亀』だと感じました。
スマホを使ってたりしますよね。でも、今の時代だと普通は言い換えられてしまうような原作の言葉を、そのまま使っているところもあって、それが嬉しいし素晴らしいと思いました。
でも、今のしゃべり言葉では分かりづらい箇所もあったので、セリフとしてどう違和感なく演じるか、という課題はありました。
──実際に収録されてみて、現場の雰囲気はいかがでしたか?
楽しかったですけど、僕、毎回テストが終わるたびに汗だくでヒーヒー言ってるので、周りから「大丈夫?」って心配されるくらいでした(笑)。
アフレコ後飲み会があるのは最近の現場では珍しいのかなと思いつつ、懐かしいなって。昔のアフレコ現場ってこんな感じだったよなって。
現場というか、作品としてのグルーヴみたいなものがありましたね。懐かしい空気感のある現場でした。












