戸郷離脱に「肉離れは野球選手の恥」
――7月30日の折り返し時点(以下、同)でセリーグは阪神と巨人が同率で首位に立っています。
江本孟紀(以下、同) シーズン開始当初の巨人はひょっとしたらBクラスかもしれんぞ……ってくらい状態がよくなかったのに、よく持ち直したよね。阿部(慎之助前監督)がいなくなったおかげかな(笑)。
――好調巨人で目立つ選手は?
やっぱり浦田(俊輔)だね。キャンプのときにも担当記者が「唯一期待できる」と、ずっと俺に勧めてた。ブンブン振り回すやつばかりの今の選手のなかで、たしかに当てるのがうまい。
―― 一方で、完全復活した戸郷翔征投手が7月7日の試合で打者走者として一塁を駆け抜けた後に故障。左太もも裏の肉離れで離脱してしまいました。
プロ野球選手にとって肉離れは恥。とくにピッチャーで肉離れなんてありえない。やっぱり練習が不足してるよ。走り込みと投げ込みの両方をやっておけば、肉離れなんて起きないんだから。
最近のやつは筋肉を機械でつくるからすぐ肉離れを起こす。俺らの頃はトレーニングルームは故障して走り込みができないやつが入るところだったんだよ。言ったらリハビリルームだわね。それがいつの間にか筋トレが主体になっちゃって。
それで昔より故障者が減った? 増えてるでしょ。走るほうが科学的で、ウエイトのほうが非科学的。みんな勘違いしとる。
――そして、巨人のスター、坂本勇人選手。今季はここまで45試合の出場で打率.150でベンチを温めることも多い厳しいシーズンですが、2度のサヨナラ弾を放つなどここ一番で勝負強さを発揮しています。これはどう評価したらいいのでしょうか?
7月17日のサヨナラ3ラン(対中日)でラジオ解説やってたけど、打ちそうな雰囲気があったよね。
いいところで打ってるのも阿部退任効果だと思う。阿部と坂本は現役時代一緒に戦った仲間だから監督への思い入れが強くて、「俺がなんとかしなくちゃいけない」ってプレッシャーで肩に力が入ってた。年を取ってダメになってきたやつはどうしても力むもんだ。
それが監督が代わって力がいい感じに抜けたんじゃないのかね。かといって、レギュラーには厳しいけど。














