2026年7月に、SNSで反響のあった集英社オンラインの記事ベスト5をお送りする。

第1位は、日本の代わりに中国人旅行客の受け皿となった韓国で、対中感情が悪化しているという記事だ。その背景について分析した。
第2位は、人気ラーメン店が作った新店がわずか1年3ヶ月で閉店となった。店主が語った、その意外すぎる理由とは。
第3位は八丈島に移住した人気女性雀士の記事、第4位は夏祭りの露店で食中毒を避ける方法について解説した記事、第5位は物議をかもしているガチャガチャの「サーチ行為」についての記事だ。

第1~5位のランキングは以下の通り。

第1位
〈習近平に特大ブーメラン〉「中国人客お断り」「中国に好感持てない72%」韓国で噴き出した反中感情…中国人旅行者が直面した「政治的摩擦」の正体

第2位
〈人気ラーメン店が1年3カ月で閉店〉原因は「味」でも「売上」でもなく…名店「渡なべ」のベテラン店主が明かした“想定外の敵”

第3位 
人気女流雀士が31歳で八丈島へ移住…家賃15万円→3万円、1K→4LDK「東京では壊れてしまうと…」

第4位
《祇園祭の露店付近で撮影?》包装された焼きそば麺が「地面に直置き…」 夏祭りで食中毒を避ける“店選び”のポイント

第5位
「貧乏くさい」「禁止にしてほしい」ガチャガチャの“サーチ行為”が物議 SNSで賛否真っ二つ、店舗側が明かした意外な本音

↓以下記事本編

東京・高田馬場の人気ラーメン店「札幌 六坊」が閉店する――。その知らせは、多くのラーメンファンに衝撃を与えた。店主は、東京を代表する高田馬場の名店「渡なべ」の渡辺樹庵さん。2002年の創業以来、「濃厚豚骨魚介」の草分けの一店として、ラーメン界に大きな影響を与える存在だ。

全国のご当地ラーメンを研究・再構築するなど、常にラーメン業界をリードしてきた樹庵さんが、自らの経験と技術を注ぎ込んだ新ブランドが、わずか1年3カ月で幕を閉じることになった。いったい何があったのか。

人気店がわずか1年3カ月で閉店

筆者は「札幌 六坊」をオープン時に取材したが、同店は店主の並々ならぬ意気込みで誕生した店だった。

「渡なべ」の限定営業で提供していた「札幌ブラック」は、提供するたびに固定ファンがつく人気メニューへと成長。「これは一つのブランドとして成立する」と確信し、満を持して専門店として独立させたのが「札幌 六坊」だった。

札幌ラーメンの中華鍋での「あおり製法」を軸に据えながら、味噌だけでなく醤油や塩にも磨きをかける。なかでも札幌ブラックは、濃厚な旨味と香ばしさを兼ね備えた唯一無二の一杯として高い評価を集めた。

雑誌やテレビ、WEBメディアでも数多く紹介され、評判は上々。私自身も「札幌ラーメンの新しいスタンダードになるのでは」と感じたほど完成度の高い店だった。

だからこそ、今回の閉店は「なぜ」という疑問しか浮かばなかった。閉店理由を聞いて、さらに驚かされた。原因は、味でも売上でもなかった。

「油ですよ」

店主の渡辺樹庵さんはそう言い切った。

「札幌 六坊」店主の渡辺樹庵さん
「札幌 六坊」店主の渡辺樹庵さん
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札幌ラーメン最大の特徴のひとつは、中華鍋でラードを高温に熱し、野菜を豪快に炒め、そこへスープを合わせる独特の調理法にある。あの香ばしさも、熱々のスープも、この工程があってこそ生まれる。

しかし、その代償として大量の油煙が発生する。「渡なべ」で札幌ブラックを限定提供していた頃には気付かなかった。

「限定営業は1カ月くらいだったので、そこまで分からなかったんです」

店の壁が異様にベタつく。掃除をしても、すぐ油でヌルヌルになる。

「オープンして1カ月ぐらいで、スタッフから『業者を入れて掃除してほしい』と言われました。毎日掃除しても追いつかない、と」

そこで月2回、専門業者による清掃を導入した。しかし、それでも状況は改善しなかった。

決定的だったのは、客席の換気扇だった。営業中、換気扇の上から黒い油が「ボトッ」と落ちてきた。

「『何これ!?』って思ってスタッフに聞いたら、『油がたまって落ちてくるんです』って。もしお客さんに当たったら最悪じゃないですか」