活動休止後、東日本大震災を機に11年ぶりに活動再開

その空白を埋め、活動を再開することになったきっかけが、2011年3月に起きた東日本大震災であり、復活ライブの場は、復興プロジェクトとして開催された「AIR JAM 2011」だった。「AIR JAM」とは、Hi-STANDARDが中心となり、1997年に「AIR JAM ’97」として始まった、主に日本のインディーズで活動するHi-STANDARDと親交のあるバンドが集結した野外ライブイベントである。

このイベントをリアルタイムで経験している世代は「AIR JAM世代」と呼ばれるほど、その影響は絶大で、日本の音楽シーンに間違いなく新風を吹き込んだ。

40~50代にとっては伝説的なバンドとして今も根強い人気を誇るハイスタのTシャツ(撮影/集英社オンライン編集部)
40~50代にとっては伝説的なバンドとして今も根強い人気を誇るハイスタのTシャツ(撮影/集英社オンライン編集部)

1998年には「AIR JAM ’98」が、2000年には「AIR JAM 2000」が開催され、この「AIR JAM 2000」のステージをもって、Hi-STANDARDは活動休止に入る。そして、Hi-STANDARDの復活であり、「AIR JAM」の復活が、震災からの復興支援を目的として2011年9月に横浜スタジアムで開催された「AIR JAM 2011」だった。

その後もHi-STANDARDのメンバーは、東北の被災地にライブハウスを建設する「東北ライブハウス大作戦」をはじめ、数々の復興プロジェクトに積極的に参加している。横山健がインタビューで語った「郷土愛」や、今回フジロックの会場で難波が発した「ユナイト(団結)」という言葉は、こういった2011年3月を契機に自ら実践し、行動してきた経験からくるものだろう。