「おうえんチケット」が繋ぐ社会との絆

現在は、「おうえんチケット」という仕組みも広がっている。

1枚300円のチケットをネットで購入すると、それがそのまま、付き添い家族の300円券になる仕組みだ。家族は、顔も知らない応援者が寄付してくれたこのチケットを利用して、割引価格で食事を購入でき、経済的サポートを受けられる。

「医療が子どもの命を支えるのならば、社会は親の心を支えられる」。青木さん夫妻のこの思いは、いま、多くの人の共感を呼んでいる。

夫妻のもとには、実際にスープを手にした家族から切実な声が寄せられている。

《付き添いは思ったよりも大変で、中でも1番はご飯がないことでした。コンビニも閉まってしまい食べられないことも多々ありました》

《どれも美味しく、温かく私にとって本当に救いでした。日曜日の夜に食べ損ねても『明日のお昼にはfufufuスープさんが来る!』と言い聞かせて頑張れました》

キッチンカーに手書きの応援メッセージが(写真/青木佑太さん提供)
キッチンカーに手書きの応援メッセージが(写真/青木佑太さん提供)

このチケットは、単なる金銭的補助ではない。病院という閉鎖された空間にいる家族にとって、外の世界に「自分たちを想ってくれている人がいる」と感じられる、社会との大切な接点になっている。