「休まない」「内こもり」スタイルがどこまで通用するか
休まず働き、官邸と公邸にこもって仕事を抱え込むやり方が、党内でも疑問を持たれ始めている高市首相。自民関係者からは「そのやり方がどこまで通用するのか」と心配されている。
近年、長く続いた政権の首相は、うまく休みをとったり、官邸幹部らを信頼して仕事を任せたりといったスタイルを築いていた。
高市首相が敬愛する安倍晋三元首相は、第1次政権時にストレスをためこみ、その発散手段のひとつであるゴルフを控え、持病の潰瘍性大腸炎を悪化させて、退陣に至った。その反省を生かし、第2次政権では休日は定期的にゴルフに行ったり、夜は政治家や財界人だけでなく芸能人との会食などもこなしたりした。
その余裕が生まれていたのは、菅義偉官房長官(当時)や今井尚哉首相秘書官(同)など、信頼できる官邸幹部が政権中枢の運営を担い、重要課題への対応をある程度任せていた影響もあるだろう。
そうした姿勢は、党内基盤を盤石にするうえでも功を奏したようだ。
「安倍さんとは、よく一緒にゴルフをしたり、飲んだりした。映画とか芸能とか、政治以外の話もたくさんした。くだらない冗談も言い合った。そういう関係があって議員たちから『安倍さんっていい人だよね』と思われていたことが、総裁選での再選にもつながっていたはず。高市首相はそういう機会がめったにないので、来年の総裁選のような、いざというときに支えてくれる人が少ないのでは」(自民ベテラン議員)
睡眠時間が0~3時間になるほどのハードワークは、自身の健康を害するだけでなく、政権の寿命も縮めてしまうかもしれない。国会閉会を機に自身のスタイルを見直し、「働いて働いて働いて…」から少しは脱却することができるか。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













