「朝起きて最初にやることは仏壇の遺影に手を合わせることです」

元少年たちの側には事件直後、少しだけ誠意を感じるふるまいをする人もいたという。

「事件が起きた93年1月13日は火曜日でしたかね(※実際には水曜日)。その同じ曜日に合わせて、ある一人の少年の父親が花とお線香を持って来ていたことはあります。

4、5回は来たのかな。途中から来なくなりました。7人の少年たちは容疑を否認するなかで互いにアリバイを証言するような供述を始めるのですが、そのころから(少年の父親は)来なくなったんじゃないですかね」

7月15日、判決を聞いた直後の児玉昭平さん(撮影/集英社オンライン)
7月15日、判決を聞いた直後の児玉昭平さん(撮影/集英社オンライン)

それから33年。事件がなければ有平さんは今47歳になっていた。昭平さんはその有平さんと今も「ともに生きている」という。

「朝起きて最初にやることは仏壇の遺影に手を合わせることです。お誕生日のお祝いもするし、彼が生きてたらこういう分野で活躍しただろうな、ということにも色々関心を持っています。

有平は漫画とかクリエイティブな仕事を目指していました。小学校6年生の時の作文には、何歳でこれをやって、何歳になったら映画監督になって映画を撮る、とか書いてありました。47歳だったら本当に働き盛りだったはずなんですね。その活躍が見られなかったのは本当に残念です」